2023年6月13日 17:00
同じやせ型でもダイエット経験の有無であることが変わる? やせ型女性の背景検証調査
■今後の展開〜共同研究グループよりのメッセージ
本研究は、やせた女性でも痩身願望やダイエット経験がある人と、そうでない人への健康に関する情報提供が異なる必要性が示唆されました。本研究の結果は、各個人に最適化されたスポーツ機会の検討や、適切な栄養摂取ができるようにするためのアプローチに役立てられます。
これらに取り組むことで女性が年齢を重ねても長く健康で豊かな生活を送ることができると考えます。また、今後の低体重女性に関する研究の推進に広く役立てられることが期待できます。ただし、自然に痩せているような女性も多く、すべての痩せた女性がリスクを持っている訳ではありません。
私達が体型の多様性やリスクについて正しく認識できるようなエビデンスが不足しており、今後さらなる研究を続けていきます。
◇用語解説
*1運動習慣者の定義:週2回以上、1回30分以上、1年以上、運動をしている者(国民栄養調査参照)。
*2摂食態度調査票(EAT-26):食事障害の可能性をスクリーニングするための自己報告式尺度(診断ツールとは異なる)で、合計スコアが20点以上の場合、食事障害の可能性を示唆すると考えられ、専門家によるさらなる評価が推奨される。