「いつも頑張らなくても大丈夫」を伝えたい。営業職の20代女性が、味の素でウェルビーイング事業を立ち上げた理由
取材・文:ミクニシオリ
撮影:洞澤佐智子
編集:松岡紘子/マイナビウーマン編集部
自分のからだのこと、性のこと。本やネット検索などで、正しい情報を知ることは簡単にできるようになってきたものの、やっぱり身の回りでは、話しづらいことだったりします。情報を得たり、自分で実践したりするだけではなく、やっぱり誰かと悩みや気持ちを分かち合いたい。そんな女性のために立ち上がったのは、とある一人の女性でした。
味の素株式会社で営業として働いていた橋麻依子さんは、社内の起業家育成プログラムを利用して、女性Well-being事業「LaboMe(R)」を立ち上げました。メンバーが選んだセルフケアプロダクトが毎月届くサブスクに加え、参加者たちが意見や悩みを共有できるコミュニティとしても機能しているLaboMe。チームを牽引する橋さんに、LaboMeの掲げる「自身の身体と向き合うこと」の意味を聞きました。
■目指したのは体調管理を強制するのではなく、共有し合える事業
――まずは、橋さんのこれまでのご経歴を教えてください。
新卒で味の素株式会社に入社し、現在7年目です。飲食店様に商品提案する外食用営業として4年間働いた後、2020年に社内起業家育成プログラム「A-STARTERS」