2018年7月30日 06:00
医師が伝授「流水で雑菌は9割落ちる! におわない洗い方」
皮膚にどんな細菌がすんでいるかで、体臭が左右されるというのだ。
人間の体にすむ菌には、いいニオイを出す細菌と、臭いのもとになる細菌の2種類があり、前者は“表皮ブドウ球菌”と呼ばれ酸性の肌を好み皮脂膜などを餌にしている。後者は“黄色ブドウ球菌”“ジフテロイド菌”“真菌(カビ)”といい、アルカリ性の肌を好む雑菌だ。
「健康な皮膚では表皮ブドウ球菌がほとんどを占めるため、常在菌といわれています。これは腸内のビフィズス菌のような存在、『皮膚善玉菌』と考えればわかりやすいと思います。この菌が多いと、体はいいニオイを保てるのです。ところが、なんらかの要因で皮脂上の善玉菌の数を、悪臭を放つ菌、言い換えれば『皮膚悪玉菌』が上回ってしまうと、瞬く間に形勢が逆転。脂肪酸やアンモニアなどを原因とする不快臭を作り出すようになってしまうのです」
細菌は、その個数で勢力が決まる。
たとえば、皮膚に1億個も「皮膚善玉菌」がすんでいたとしても、1億1個の「皮膚悪玉菌」が存在すれば、皮膚悪玉菌がたちまち優位になってしまうのだ。「皮膚悪玉菌に負けないよう、皮膚善玉菌が減らないように心がけることが大切というわけです」
皮膚善玉菌を減少させてしまう原因が、冒頭にあった“体の洗い方”に関係しているという。