2018年7月30日 06:00
医師が伝授「流水で雑菌は9割落ちる! におわない洗い方」
「表皮ブドウ球菌は肌の上で遠慮がちに生活しています。そのため体をゴシゴシ洗うと、表皮上の表皮ブドウ球菌の99%が流されてしまうのです。そのうえ、皮膚善玉菌の餌となっている大切な皮脂の膜までも流れてしまうのです。残った表皮ブドウ球菌は必死にもともと存在していた数に戻そうとしますが、それにはじつに24時間もかかります。その間に表皮ブドウ球菌よりも強い、黄色ブドウ球菌などの雑菌がここぞとばかりに増殖してしまうのです」
では、皮膚善玉菌を保護しながら、体を洗うにはどうすればいいのか。五味先生が教えてくれた。
■体や髪の毛をゴシゴシと洗いすぎない
「もちろん、肌を清潔に保つことはとても大切です。汚れや雑菌は、9割方が流水だけでおちます。
シャワーで体や頭を洗い流しましょう。その後、石けんをよく泡立てて、手で軽く洗えば十分です。頭も肌と同じで、軽く洗うだけでOKです」
■体を洗う際は弱酸性石けんで
石けんに界面活性剤が入っていると洗浄力が強いため、皮脂膜が落ちやすいのだとか。また、皮膚善玉菌は弱酸性の状態を好むため、そのあたりも考慮して洗浄料を選ぶように。
■3日に1度「肌を休める日」を設ける
「本当は、毎日入浴して体を洗う必要もないんです。