2018年8月3日 16:00
40代女性襲う「スマホ型口臭」…撃退ケアのカギは「顎」
以降、先生はスマホを長時間使った人でデータを集め、口臭が確認されるタイミングを調べた。その結果、「1時間以上スマホを使っていると臭いの数値が上がる」ことに行きついた。
「いったんスマホの使用をやめると数値は下がりますが、また集中して1時間以上使うと数値が上がります。明らかに口臭の原因と考えられます」
そのメカニズムはこうだ。スマホを長時間していると、体を動かさずに画面を見つめているため、過緊張状態になる。すると、交感神経優位の状態を招き、唾液の分泌量が少なくなる。その間、舌に残った食べかすをエサに“口臭発生菌”が増殖する。唾液には口の中を掃除する役目もあるのだが、唾液が出ないと口臭はさらにきつくなる。
このスマホ型口臭は、特に40代以降の女性にとって注意が必要だと中城先生は言う。
「女性ホルモンの変化により、40代以上の女性は乾燥体質になりがちです。唾液が出にくく、口の中が乾きやすいため、口臭発生菌が繁殖しやすくなるのです。スマホの長時間使用は、それに拍車をかけてしまいます」
スマホ型口臭を防ぐには、まずは唾液を分泌させること。そのためにも、スマホの連続使用は長くて1時間程度にとどめたい。