2019年2月27日 11:00
もしかしてうちの親も?認知症“早期発見”チェックリスト
「認知症とは、脳神経細胞の劣化によって起こる症状です。あとは脳血管障害、糖尿病を放置していたなど、複合的な要因も関係してきます。65歳以上、5つ年を取るごとに認知症になる危険性は2倍に。90歳を超えたら、6~7割の人は認知症になるといわれています」
そう語るのは認知症予防・治療の第一人者である朝田隆先生。加齢と認知症発症リスクは比例していて、年を取るほど発症率が高くなってしまう仕方ないことのよう。
’12年時点で、日本の65歳以上の認知症推定人口は約462万人、軽度認知障害(MCI)は約400万人といわれている。そもそも、認知症とMCIの違いは何なのか?次々に湧いてくる疑問を解消すべく、朝田隆先生に疑問をぶつけてみた。
【Q1】認知症とMCIの違いとは?
「キーワードは『自立』です。
生活の自立に支障をきたしてくれば認知症、自立生活がなんとか維持できていればMCI。たとえば物の置き忘れでいうと、眼鏡や財布などを一日中捜していたら認知症。その回数が少なければMCIです」(朝田先生・以下同)
【Q2】認知症・MCIが疑われる場合、病院はどこへ行けばいいのか?
「神経内科、精神科、老年病科などです。