2019年2月27日 11:00
もしかしてうちの親も?認知症“早期発見”チェックリスト
ただ、認知症・MCIの専門医は全国に約2,000人しかいません。インターネットで『日本老年精神医学会』『日本認知症学会』と検索するなどして、専門医を探してみてください」
【Q3】実際に病院に行くと、患者や家族にはどんなことが待っているの?
「長谷川式スケール(HDS-R)などの標準的なテストと面接です。面接では自分の人生史なども話してもらいます。あとは脳のMRIを撮り、それらを総合して診断します。私の場合、初診には40分前後をかけています」
【Q4】認知症・MCIと診断されたら、家族はどうすればいいの?
「一緒に行事に出かける、散歩する、大型スーパーへ行って店内をくまなく見てまわるなどして、脳を活性化させてあげる。あとは好奇心を引き出し、新しい経験をさせることも重要。いちばん大切なのは意欲をもって生活してもらうことです」
【Q5】認知症・MCIを疑われる家族に対する“禁句”は?
「『それ、さっきも言ったよ』といった、患者を責めるような言葉は3回に1回ぐらいにして、気長に接してあげてほしいです。何度も言われると、腹を立てる方も。
『人のあら探しばかりして』という不満は、よく耳にします」