2019年4月10日 11:00
50代から女性患者急増中!「ひざ痛」と健康状態に密接関係
「年齢とともに足の筋肉がやせ衰えると、歩く速度が遅くなります。外出や、トイレなどに自力で行く生活が難しくなり、転倒による骨折、その後寝たきりになってしまうリスクも高まります。加齢による筋力の低下を『サルコペニア(筋機能低下症候群)』といい、『変形性ひざ関節症』の進行は、足の筋肉の衰えと密接に関係しています」(戸田院長・以下同)
生活環境やこれまでの習慣も、ひざの状態に大きく関係してくる。次のチェックリストの1~7のうち2つ以上当てはまれば「変形性ひざ関節症」の予備群。8~11は「変形性ひざ関節症」の進行度の目安だ。
【1】50歳以上である
【2】太っていて、健康診断で「肥満」と診断された
【3】まっすぐ立つと、脚の形が「O脚」、もしくは「X脚」になっている
【4】太ももの筋肉(大腿四頭筋)の衰えを実感している
【5】運動が昔から苦手だ
【6】ふだんの移動はほとんど車だ
【7】鶏肉または納豆が嫌い
【8】朝、床から起き上がるとき、ひざが痛む
【9】椅子から立ち上がるとき、ひざが痛む
【10】階段を上り下りするとき、ひざが痛む
【11】ひざの曲げ伸ばしがしにくい
【12】ひざが痛くて歩きにくい
ひざに痛みをかかえる中高年のうち、変形性ひざ関節症にかかっている人は、東京大学の調査によると2,530万人、そのうち女性は1,670万人、男性860万人。