胃がんはバリウムより胃カメラ、がんの早期発見で知るべきこと
とくに日本人は乳腺濃度の高い“デンスブレスト”が多く、画像を読む技量の低い医師による“見落とし”の可能性はあります。乳房に超音波を当ててがんの有無をみる『超音波検査(乳腺エコー)』は乳腺が白く写り、がんは黒く写ります。二親等以内に乳がんか卵巣がんにかかった人がいる“乳がん家系”の方は、40歳以前から乳がん検診をするべき。とくに若い人は乳腺が発達しているため、超音波検査がいいでしょう」(中川医師)
乳がんの発見率はマンモグラフィーが8割、超音波が7割と万能ではないことも知っておきたい。
「超音波検査も検査する技師の腕次第。機器を扱う角度のわずかなぶれで、乳がんが見逃されてしまうこともあるのです。わずかな病変を見つけ出す名人もいますが、そうでない人もたくさんいるのが現状。超音波検査の認定試験が’15年からスタートしていますが、技術の均一化には時間がかかりそうです」(中山医師)
【胃がん】早期で見つかりやすいのはバリウム検査より胃カメラ
’90年代まで日本での死亡者数が最も多かった胃がん。
今でも5万人近くが亡くなっている。ただし、早期に発見できれば、ほぼ100%が治るという。