特効薬はなし、武漢発「新型コロナウイルス」の強まる感染力
は、武漢からの飛行機の受け入れをロサンゼルスやニューヨーク、シカゴなど5カ所に絞り込みました。空港内では、症状や発熱のチェック、多くの感染者を出した生鮮市場への訪問の有無を問うアンケート調査も行われています」
日本でも24日、外務省が武漢市含む湖北省全体への「渡航禁止」を勧告。各国が厳戒態勢を敷いているが、25日から中国圏は「春節」と呼ばれる大型連休に突入している。医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広さんは、こう警告する。
「春節では、中国国民の富裕層の大多数が旅行へと繰り出します。人気旅行先である日本にも、多くの中国人が来るでしょう。日本で新たな感染者が出ることも想定しておくべきです」
危惧される日本国内での流行の被害に遭わないために、私たちはどのように対策すべきなのか。前出の忽那さんに、新型コロナウイルスについての疑問をぶつけてみた。
【疑問1】どんな症状が出る?
「潜伏期間は7日間ほど。初期症状は発熱やせきなどです。そしてだんだん呼吸困難に見舞われ、肺炎を引き起こします」(忽那さん・以下同)
【疑問2】感染力は強いの?
「人から人へ二次感染する原因は、くしゃみやせきなどによる飛沫感染と思われます。