医師が教える“首こり”対策法「ドライヤーは入浴後すぐ」
その改善の第一歩は、やはり日常の過ごし方だ。
「重度になれば治療が必要になりますが、それでも、治療時間以外の生活習慣が重要であることに変わりはありません」
ポイントは、いかに首の筋肉の負担を和らげるか。その具体的な方法を松井先生に聞いた。
「まずは首を冷やさないこと。筋肉は冷えると血液の巡りが悪くなるなど、てきめんに働きが落ちてしまいます。また、筋肉は血液が十分に行き渡らないと酸素不足になり、疲労物質を発生。これが筋肉の伸縮性を失わせ、こりの原因になるのです」
冷えを予防するには、物理的に温めることがいちばん!ホットタオルなら、首の冷えやこりが劇的に改善するという。
「水に濡らして軽く絞ったタオルをラップに包み電子レンジで1分程度温めるだけ。
首だけでなく、全身がポカポカしますよ」
また、松井先生はふだんから、首の後ろに使い切りカイロを当てているという。
「女性は首元の開いた服装が多いため、それも首のこりを助長しているかもしれません。ハイネックや襟付きの服で、なるべく首のあたりを冷やさないようにしましょう。ただし、カイロは低温やけどに要注意。外出時のマフラーやネックウオーマーは必須です。