2020年9月2日 15:50
関節痛、めまい…更年期症状と思ったら意識したい“危険な病気”
運動をしていないのに急に胸痛やみぞおちの痛みに見舞われるときには、『心臓疾患』を疑います。不規則な生活が続き、心臓に異常がなければ、『自律神経失調症』を疑います」
更年期で「めまい」や「ふらつき」の症状を訴える人は多いが、椅子から立ち上がるとめまいが起こるのは「良性発作性頭位めまい症」の可能性も。
「耳の中にある三半規管にはがれた耳石が入り込むと、リンパ液の流れが乱れて実際の体の動きと合わなくなり、めまいが起こります。椅子から立ち上がるときや頭を後ろに倒したときに目がまわる場合は、『良性発作性頭位めまい症』かもしれません」
季節の変わり目や気温や湿度の差によって、症状が出やすいのが「頭痛」。片頭痛は女性に多い病気だが、ひんぱんに起きる人が鎮痛剤に頼りすぎると、かえって頭痛を慢性化させてしまう「薬物乱用頭痛」になっていることがある。
「頭痛持ちの人は、鎮痛剤を予防的に飲んでしまうこともあり危険です。『薬物乱用頭痛』の診断基準は、月15日以上、鎮痛剤を飲んでいる場合となっていますが、実際は月に10日以上飲んでいる場合も注意しましょう」
更年期になるとカルシウム不足や筋肉の衰えから節々が痛む「関節痛」