2020年10月26日 06:00
コロナにかかったら…民間の医療保険で入院費が出る可能性も
「今後、新型コロナウイルスに感染したら、いったいいくらかかるのか?と不安な人も多いはず」
こう話すのは、医療費制度にくわしいファイナンシャルプランナーの黒田尚子さん。現在、新型コロナに大まかに医療費軽減に使える制度は次の4つ。
・公的健康保険(保険適用になる医療費が3割負担)
・確定申告時の医療費控除申請(1世帯の合算で年間10万円を超えた額が医療費控除対象額になる)
・民間医療保険(適用は加入条件による)
・高額療養費制度(1カ月の保険適用医療費が約8万7,000円を超えた場合、払い戻しが受けられる)
もし罹患した場合、どのくらいの出費をし、いくら戻ってくるのか、黒田さんに解説してもらった。
【1】予防対策費は自己負担
「ビジネスのためや遠方の孫に会うため、自費でPCR検査を受け、陰性証明を希望する人が増えています。費用は公的保険がきかないため1万~4万円。価格差が大きいですから、最寄りで検査を実施している医療機関に数軒、連絡して、検査価格を確認し、安い医療機関を選ぶことをおすすめします」(黒田さん・以下同)
なお、家庭で使う予防用のマスクや除菌アルコールなども、残念ながら医療費控除の対象外だ。