2020年12月13日 11:00
コロナ禍の今こそ…「花の画像」を眺めて血圧を下げる
(望月先生・以下同)
望月先生は、血圧を下げるには淡い、落ち着いたトーンの花のほうが適していると推測する。
「例えば真っ赤なバラ100本の画像では喚起度が高く、気分を盛り上げてしまうかもしれません。すると血圧降下には作用しない可能性もあります」
研究では誰が見ても花だとわかる画像を使ったが、季節や気温、天候、その人の好みなどによって花の画像が変わることで、花がもたらす効果をさらに引き出せる可能性もあるそうだ。
「花は、人のストレスや悲しみをやわらげたり、喜びを増やしたり、癒したりといった効果があるようで、この文化は世界中にあって消えるものではないと思います。
その効果には気分を盛り上げたり、心を落ち着かせるだけでなく、場の雰囲気を切り替える、やる気を出させる、といった作用もあるように思っています。今後は、より日常生活の中で活用いただけるような研究データを出していきたいと思っています」
コロナ禍で、なにかとイライラしてしまいがちだったり、例年とは違った体の不調を訴える人も多い。花の写真がもたらす健康への効果を上手に活用したい。
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