医師証言!本当に苦しむ病気 食道がん切除の場合は腸で代用し…
■頭頸部がん(喉頭がん・咽頭がん・上顎洞がん)
手術により、食事や発声ができなくなることがある頭頸部がん。「上顎洞がんは術後に顔面の変形を生じる場合がある」と治療後の状態に対する精神的苦痛も大きいようだ。
「喉頭がんは空気の通り道にできるがん、咽頭がんは食べものの通り道にできるがん。喉頭がんの原因の95%が喫煙とされています」(久住さん)
「咽頭がん、喉頭がんの手術では、進行したものでは声帯を取ったり、首に呼吸をするための穴をあけることがあります。一方、早期の場合には声帯を温存することも多いです」(尾崎さん)
■脳腫瘍
「腫瘍切除後の“高次脳機能障害”により、言葉がうまくしゃべれなくなることもある」など後遺症がつらいとされる脳腫瘍。脳機能を残すために、あえて対話などをしながら行う“覚醒下手術”が行われる場合も。
「腫瘍ができる位置によって、体が麻痺したり、人格が変わってしまうことも。喫煙もリスクの一つといわれますが、はっきりした原因はわかりません」(久住さん)
■肺がん
末期の呼吸困難が非常につらいとされる肺がん。
「痛みをやわらげる治療法はあっても、息苦しさはやわらげられない」