認知症予防に役立つ食習慣、主食には「玄米や雑穀」推奨
55〜80歳の男女120人を対象に行った調査では、1年間にわたって有酸素運動を継続したグループは、海馬の体積が約2%増えていたのに対し、行わなかったグループは約1.4%減少していました。このことから『有酸素運動は記憶力を高める特効薬であること』が明らかになったのです」(瀧先生・以下同)
日ごろ何を食べているかも、脳のコンディションを健康に保つには重要な要素だ。次の食習慣を日常的に心がけよう。
・オリーブオイルをよく使う
・主食は玄米や雑穀
・野菜から食べ始める
・肉より魚を好んで食べる
・よくかんで食べ
「食事に関する研究で、世界的に認められている『地中海食』は、認知症、特に脳血管性認知症の予防に役立つといわれています。ポリフェノールが豊富なオリーブオイルをふんだんに使い、肉や乳製品よりも、脳を活性化するEPAやDHAが豊富な魚、抗酸化作用のある果物や野菜を多く取り入れる食生活のことです。バランスのよい食事に加えて、地中海食を意識することをおすすめします」
また、高い知的好奇心が認知機能の低下を防ぐ。
「中でもピアノは抜群の脳トレ効果があります。指先から、ふだん使わない筋肉や関節を動かします。