冷えの改善に鍼灸接骨院院長がすすめる「肝臓マッサージ」
血液が集まる箇所であるぶん、温度もほかの臓器より5度ほど高く保たれているという特徴もあります」
そのことから、肝臓を温めて血液の流れをよくすると、全身の血流も活発になって体温が上がり、冷え解消、免疫力のアップが期待されるのだという。
「また、ほとんどの内臓は肋骨や筋肉で覆われているため、肌の上から触るのが難しいのですが、肝臓の一部は触れることができるのです。簡単なマッサージをするだけで、肝臓の血流を改善することにつながります」
高林さん考案の「肝臓マッサージ」は3種類を1セットで行う。
「前提として気を付けていただきたいのは、デリケートな臓器ですから、決して強く押したり、圧迫しないでください。衣服の上から“やさしくなでる”くらいがちょうどよい加減です」
肝臓の、肋骨に覆われていない部分を、まずはやさしくさすることからはじめよう。
【ステップ1】肝臓さすり
右の肋骨のキワに手のひらを当て、心地よい程度の強さで20秒間さする。【ステップ2】肝臓ローリング
右の肋骨のキワに親指以外の指を軽くひっかけるように当て、30秒円を描くように軽くなでる。
【ステップ3】肝臓ポンピング
両手を組み、右の肋骨の下半分を挟み込むようにする。