2021年3月3日 06:00
83歳“現役”看護師が伝授「吐く力」鍛える“肺トントン体操”
小池さん自身は、先述のようにさまざまな体操を組み合わせ、じっくり全身を鍛えたうえで、胸をトントンしているというが……。
この、肺の残気を追い出す体操自体は、とっても手軽。次のような事前の健康チェックと、食後や夜の入浴後は控えるなど、いくつか注意点はあるものの、高齢者はもちろん、老若男女、誰もが安心して取り組める。
■肺トントンの前にチェック
【1】疲労、熱、下痢などの体調不良がないこと
【2】血圧に異常がないこと
【3】運動の前後で、水分補給を十分にすること
【4】椅子に座ってするときは、正しい椅子に座ること(安定して転倒のおそれがなく、ひじ掛けがある椅子がおすすめ)
【5】呼吸を止めないこと
【6】運動によって、体に負荷がかかりすぎないこと
■肺トントン体操
【1】まずは、口を軽く閉じて、鼻から息を吸います。つぎに、左の手のひらを軽くお椀のようにして、口から息を吐きながら右胸の肋骨のあたりを40回たたきます。理想は1秒に2回のペース。手を上下に往復させて、位置を変えながらたたきます。その後、また鼻から息を吸い、口から吐きましょう。
【2】【1】と逆の動きをします。鼻から息を吸い、右の手のひらを軽くお椀のようにして、口から息を吐きながら左胸の肋骨のあたりを40回たたきます。