2021年7月15日 11:00
化粧品よりも食事…皮膚科医語る「美肌にはインナーケアを」
久しぶりの同窓会。若く見える人もいれば、老けて見える人もいる。ミドルエージにとって問題なのは、もはや美人かどうかではなく、見た目年齢である。そして、その見た目年齢を分ける要因は、ズバリ「肌」だ。
「40代以降は『くすみ』に悩む人が急激に増えるなど、ほとんどの人がなんらかの肌悩みを抱えているものです」
皮膚科医の小林智子先生はこう指摘するが、女性ならば「いつまでも若々しくきれいでいたい」と思うもの。高価な基礎化粧品を使い、毎晩の保湿パックを欠かさないなど、努力している人も多いのではないだろうか。
だが、医学的な立場から、美肌と食事に関する情報を発信する小林先生が重視するのは、実は意外なものだった。
「美肌のためには、私はなにより“インナーケア”が重要だと思っています。
体を内側からきれいにするには、1日3度の食事を見直すこと。それが美肌への近道です」
いまはお肌ツルツルの小林先生も、実は長い間、肌の乾燥に悩まされていたという。
「冬には頬に粉が吹くくらいの乾燥肌でした。でも、必要な栄養素をきちんと取るようにしたら、だんだん乾燥が落ち着いてきました」(小林先生・以下同)
食事による肌悩みの解消を、先生自身が身をもって経験したというわけだが、肌悩みを抑えるために必要な栄養素とは、いったいどんなものなのだろうか?
「トラブルの種類にもよりますが、乾燥を抑えるにはタンパク質が大切です。