診察なしで薬がもらえる「リフィル処方箋」制度が開始 利用時の注意点を解説
一度医師から処方箋をもらえば、その後2回まで診察なしで薬を受け取れる“リフィル処方箋”。便利な一方、病状悪化の懸念も。使いこなすためのポイントを聞いた――。
「処方箋の制度が、この4月から変わっていることは、あまり知られていません。処方箋を繰り返し使える『リフィル処方箋』制度が導入されているのです」
そう語るのは、薬剤師の宇多川久美子さん。「リフィル処方箋」とはどんなものなのか?
「リフィルとは“詰め替える” “再び満たす”という意味です。本来、医師から薬の処方を受けるためには、毎回診察を受ける必要があります。しかし、リフィル処方箋なら、一度診察を受ければ、医師の診察がなくても最大3回まで薬局で薬を受け取ることができるのです。
アメリカでは’51年から導入されていて、欧米各国ではすでになじみのある制度。日本でも、患者と医療との関わり方を変える一歩と期待されています」
患者にとっては症状や体調に変化がないのに薬をもらうためだけに受診する“お薬受診”の回数が減らせるのが大きなメリットだ。
「リフィル処方箋を利用すれば、診察を受けずに、近くの調剤薬局に行って薬を受け取ることができます。