お腹のガス張りの犯人は「腸のカビ」発酵食品も食べ過ぎると危険
体の免疫の7~8割が集まっている腸がダメージを受けるため、免疫力が低下するというリスクも伴う。
■抗生物質の乱用は危険
そんな恐ろしい腸カビが増える、主な原因を解説してもらった。
「まずは抗生物質の乱用です。病原性細菌を殺すために服用する抗生物質は、腸内細菌も死滅させてしまう作用が。抗生物質では死なない腸カビは生き残り、増殖していくのです。また、甘いものや糖質は腸カビの大好物。腸の働きが弱っていたり、腸内環境が乱れていたりするときに甘いものが入ってくると、腸カビが爆発的に増加してしまうのです。糖質がカビに横取りされることで血糖値が下がった状態になってしまいます。
腸カビはどん欲に糖を求めますから、脳を乗っ取ったように、知らないうちに甘いものへの欲求が強くなっていくのです」
買い物に行くと無意識に甘いものやパンなどを買ってしまう、食後に甘いデザートを食べるのが我慢できないという人は要注意。自分自身の意思ではなく、腸カビが甘いものを欲している可能性がある。意外なのは、発酵食品の影響だ。体によいイメージがあるが……。
「適量なら問題ありませんが、過剰に発酵食品をとってしまうと、腸カビの増殖を加速させます。