2023年2月8日 15:50
水道水で目を洗いすぎると角膜を傷つける恐れも!花粉シーズン目前に医師が警鐘
(写真:アフロ)
「花粉症」のつらい症状との闘いがまもなく始まる。環境省は昨年末、この春の花粉の飛散量は「関東などでは過去10年で最も多くなる」との予測を発表し、早めの予防を促している。
花粉症は花粉が原因で引き起こされるアレルギー性の病気で、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりのほかに「目のかゆみ」を訴える人が多い。
「目がかゆいからといって、目をこすったり洗ったりする行為はかえって目を傷めてしまうのでNGです」
そう注意を促すのは、『世界一の眼科外科医がやさしく教える視力を失わないために今すぐできること』(主婦の友社)の著者で、深作眼科院長の深作秀春さん。
深作院長は総計20万件以上の手術実績があるスーパードクター。これからの季節、花粉症がきっかけで重大な目の病気を発症する患者が増えてくるという。
「花粉による目のかゆみ、充血、目やにが出るといった症状は、アレルギー性結膜炎なので、眼科で医師の診察をしっかりと受けて、症状に応じた点眼薬などで症状を改善させていくのが基本です。ところが、間違った対処法や目のケアで、症状をかえって悪化させてしまう人が多いのが現状。
病院にかからず、かゆみを我慢して目をしょっちゅうこすると、網膜剝離や白内障になることがありますので、違和感を覚えたらすぐに眼科にかかることをお勧めします」