2023年3月15日 06:00
大腸がん治療費「早期発見」と「他臓器に転移後」では約440万円もの差が!
■IV期で手術が困難だとかなりの経済的負担が……
入院・手術ではどのくらいの費用がかかるのだろうか?
部位・ステージごとのがん治療費の情報を発信している「がん治療費ドットコム」によると、0期やI期の結腸がんで、EMRという一般的な内視鏡による手技なら、1年目にかかる治療費(検査費用、治療費、入院費用、差額ベッド代など)は39万5千円(10割負担の場合・以下同)が目安になるという。
同じ0期・I期でも、患部の大きさによって、より高度なESDという内視鏡による手技を行う場合、1年目の治療費は57万8千円。
深部までがんが浸潤したII期の場合は、内視鏡ではなく腹腔鏡手術がメインとなる。
「おへそも含め、おなかに3〜4カ所穴を開けて、そこからカメラや電気メスを入れて手術をします。開腹手術と違って体の負担は少ないので、体力を落とさないよう、次の日から立って歩くように促されます。I期であっても、がんの浸潤が深ければ腹腔鏡手術を行うこともあります」
リンパ節への転移が認められるIII期で手術を行い、半年間の再発予防のための抗がん剤治療を行った場合の、1年目の治療費は312万5千円と試算されている。