2023年3月15日 06:00
大腸がん治療費「早期発見」と「他臓器に転移後」では約440万円もの差が!
「ポリープの有無、大きさなどを確認でき、リスクが低いようなら、次回検査は10年後になります。もちろん、日本でも人間ドックなどで内視鏡検査ができますが、症状がない場合は保険適用外になるので、全額自費負担。2万~3万円が目安となります」
内視鏡検査はファイバースコープを肛門から入れて、大腸を通り、盲腸、小腸の入口近くまで進み、20分ほどかけて、肛門へとゆっくり戻りながら大腸を観察。途中、前がん状態であるポリープがあれば、その場で切除してくれるクリニックも多い。
「ポリープを切除する場合、数にもよりますが、内視鏡検査、薬剤費、細胞検査の費用も合わせて3万円前後(3割負担)となります。
また、腸内には痛覚がないため、ポリープを切除するときに麻酔は不要ですが、最近では、検査に不安を抱えている患者さんのために鎮静剤を使用する医療機関も。その場合は、3割負担で2千円ほど追加費用が必要になります」
残念ながら、がんが疑われる場合は、入院・手術となる。
「すでに症状がある場合などは緊急入院となりますが、症状がない場合は1カ月から2カ月後に入院手術となります。
その間に、全身のCTを撮ったり、心臓や肺の機能に問題がないか、術前検査を済ませます」