2023年3月8日 15:50
がん生還FPと経済評論家の体験記「100万円あれば保険は不要」「入っておけばよかった」
がん検診をきちんと受けよう(写真:アフロ)
「私はがん保険に入る必要はないと思っていたし、自分ががんになってみて、改めて確信しました」
こう語るのは、経済評論家の山崎元さんだ。
日本人の2人に1人が、がんになるといわれている。近年も、’22年12月にあき竹城さん(享年75)と高見知佳さん(享年60)が亡くなった。50代以上の女性にとって、がんは身近な問題だ。
特に気になるのは、お金の問題。専門家はどう考えているのだろう。そこで、がんから生還したお金のプロに体験談を聞いた。
山崎さんが体の変調を感じたのは、昨年7月ごろ。
「のどに痛みがあったりせきが出ることから、内視鏡検査をして、8月下旬にステージ3の食道がんと告知されました。手術前に抗がん剤治療をし、10日から2週間ほどの入院を、2回行いました」
抗がん剤治療では髪の毛が抜けてしまったが“散髪代が浮いた”と、潔く坊主にしたという。手術をしたのは10月末。
「大掛かりで、多くのスタッフが関わりました。しかし、胸を開けるわけではなく、胸腔鏡や『ダ・ヴィンチ』という最先端のロボット手術機器を使ったため、傷口は最小限。手術翌日は9本くらい管がついていたんですが、13日目には退院したんです」