2023年3月8日 15:50
がん生還FPと経済評論家の体験記「100万円あれば保険は不要」「入っておけばよかった」
【山崎さんの治療費】
・検査+抗がん剤治療+手術+入院→約200万円(うち、高額療養費制度や健保を利用し、実際に支払ったのは40万円)
・個室の差額ベッド代(1泊約4万円×約40泊)→約160万円
計:約200万円
■治療中のウイッグ代など女性ならではの出費も
一方で、乳がん経験者であるFPの黒田尚子さんは、がん保険に加入していなかったことを後悔した。
「“自分はならないだろう”と思っていたんですね。でも、いろいろ調べてみると、がんは生活習慣によるところも大きいようです。お酒が好きで、がんのリスクが高い生活を送っていたのだから、入っておけばよかったと思ったんですね」
黒田さんの乳がんが発覚したのは、’09年の夏、40歳のときに、自治体の乳がん検診を初めて受けたことがきっかけだった。
「担当医に5年生存率50%と言われて“死んじゃうのかも”と。まだ子どもが5歳だったから、小学校に入学するまで生きていられるのか、その後、夫一人で子どもをどう育てるのか、心配でした」
病気や治療、将来の不安の後にくるのが、お金の心配だ。
「がんになって10年以上たちますが、合計366万円ほどです。