鍋具材×薬の危険な食べ合わせ ブリしゃぶ×葛根湯で嘔吐の可能性も
胃痛、胃のむかつきなどの症状が出やすくなってしまいます」
ドラッグストアに売っている代表的な鎮痛剤にも、キムチ鍋と一緒のタイミングで摂取する場合は注意が必要な成分が。イブプロフェンが含まれている頭痛薬などは身近だが、刺激が強い食事と一緒に取るときは気をつけよう。
【2】葛根湯×ブリしゃぶ
スーパーなどでも、冬場は脂が乗ったブリしゃぶセットが販売されているように、なじみ深い鍋料理だ。野菜と魚の組み合わせなので健康的なイメージだが、相性の悪い薬があるという。
「風邪のひきはじめによく服用される葛根湯は要注意です。葛根湯は副作用が少ないと思われていますが、じつは、かゆみを作るヒスタミンという物質をため込みやすい性格を持っています。葛根湯に限らず、同様の性質は多くの生薬が持っています。一方、ブリにはヒスタミンのもととなるヒスチジンが含まれており、体内でヒスタミンに変わります」
つまり、同時に摂取することでヒスタミンの濃度が高くなってしまうのだという。
「すると、アレルギー症状の一つであるヒスタミン中毒が引き起こされ、顔面紅潮や発汗、嘔吐などに見舞われる可能性があるのです。ブリの照り焼きを食べたらヒスタミン中毒を起こし、救急搬送されたというニュースもあります。