40代以上の女性に急増する「腱鞘炎」テーピングの「H貼り」&「手の甲マッサージ」で痛みを軽減!
痛む場所は指、手首、肘に出やすいのですが、どこに現れるかはその人の癖や習慣によって異なります」
ひどくなると、シャツのボタンが留められない、スカートやズボンの着脱に苦労するなど、自分の身の回りのことをするのにも苦労が伴うようになる。
若いときは、腱鞘炎になってもその部位を休めることで、自力で回復することができるのだが、更年期をすぎて女性ホルモンが減少すると、自力で治すことが難しくなるのだそう。
「エストロゲンは女性の肌を美しくする働きのほか、腱や腱鞘の柔軟性を保つ働きもあります。ところがエストロゲンが減少すると、腱や腱鞘の柔軟性が低下することで、腱鞘炎になりやすく、また治りにくくもなるのです」
腱が突っ張ると、つい腕のストレッチをしがちだが、実は、ストレッチは禁物だと高林さん。
「硬くなって縮んだ筋肉を無理やり引っ張ろうとしているようなもので、ストレッチをすると、より炎症部分を傷めてしまいます。間違ったセルフケアをしていては、なかなか改善しません。むしろ筋肉を緩める軽いマッサージをおすすめします」
図のように人さし指、中指、薬指の手の甲側の第2関節から手の甲までをもう片方の指の腹でやさしくマッサージする。