便秘の原因は自律神経? 医師が教える「便活ダイエット」で本当にやせる!
●腸内環境を整えたいなら、日和見菌(ひよりみきん)を味方に
私たちの腸内にはたくさんの菌が存在します。腸内環境を整えてくれる善玉菌が2割。腐敗を起こしてガスや毒素を発生させる悪玉菌が1割。そして、あまり耳にしない日和見菌(ひよりみきん)が7割と大きく占めています。
この日和見菌は、善玉菌でも悪玉菌でもなく、その時々によって、どちらか強い方に味方する、文字通り“日和見”な菌。これが、腸内環境改善の鍵を握っています。すなわち、日和見菌を善玉菌が味方につければ、どんどん腸の動きが活性化されて、腸内環境は改善されます。反対に、悪玉菌に傾くと、腸内環境は乱れて便秘や下痢の原因に。
日和見菌を味方につけて善玉菌を優位にするためには、「ぜんどう運動を活発にさせること」と「自律神経のバランスを整えること」が大切。ぜんどう運動は、自律神経の一つである「副交感神経」が高まることで活発になります。副交感神経を高めるには、リラックスすることが一番。つまり、ストレスを解放して心地よく生活することが、腸の働きを良くすることにつながるのです。副交感神経が高まることで腸内環境が整いますが、それによってさらに副交感神経が活性化されていきます。