、添付文書改変
“起床後はスッキリ”が理想的
睡眠薬は、寝床にいる間だけ効いて、起床後速やかにさめてくれるのが理想的です。夜間どんなにしっかり眠れても、起床後に眠気が残ってしまうのは、日中パフォーマンスの低下につながり避ける必要があります。
同じ薬でも効果は人によって様々
薬剤選択のポイントは、なるべく半減期の短い薬剤から投与し、翌朝に眠気を持ち越さないことです。もし半減期の短い薬剤で満足のいく効果が得られないようであれば、一段ずつ半減期の長い薬剤に変更しながら、起床時刻の手前から飲む時間を調節していきます。同じ薬剤でも、吸収代謝、作用時間は個人差が大きいこと、投与量が増えれば作用時間も長くなること、高齢の方では代謝・排泄機能の低下を考慮して成人量の半分から投与することなどの基本を押さえた上で、薬剤を選択していくことがポイントです。
単剤投与が原則
睡眠薬を単剤で長期間使用しても、高齢の方を除き、身体的、精神的な機能には大きく影響しません。一方、多剤併用の場合には、依存・耐性や転倒・ふらつきなどリスクの増大、さらに日中QOL(生活の質)の低下など弊害が生じやすいため、要注意です。
患者さんの症状別、処方例
●「この薬(超短時間作用型)