日々の動き方が老化の速さを決める!? 抗重力筋トレでアンチエイジング【宝田恭子先生のアンチエイジング カラダジム】
宝田先生:立っているか座っているかでも全然違いますよ。立っていればそれだけで、足の先まで行った血液を上に上げるという努力をしているわけです。座っていると、骨盤のあたりで血流が停滞してしまいますよね。
いっぽうで、小さな動作、例えば笑うとか噛むとかでも筋肉は動き血流も変わりますから、毛細血管の近くにある細胞が酸素や栄養をとりやすくなります。そうして新陳代謝が進めば、元気な細胞が増えていくことになりますよね。
“抗重力筋”を鍛え、“深呼吸”で筋肉に酸素供給
――オフィスで座りっぱなしで、忙しくて運動もできないというひとも多いですよね
宝田先生:そうですね。だから、ふだんの生活を少し変えるだけで良いと思います。日々の動きのなかで抗重力筋という筋肉を鍛えることを意識することから始めてください。
抗重力筋というのは、重力に抵抗している筋肉です。
例えば太もも(大腿四頭筋)、それからふくらはぎ、そして背筋です。抗重力筋は、20歳頃から毎年落ちてきます。それが60歳を過ぎた頃から、筋肉の落ち方が急速になります。お腹だけ出っ張っていて、足だけ細いおじいちゃん、おばあちゃんが抗重力筋の衰えた方です。
それから、深呼吸が効果的です。