日々の動き方が老化の速さを決める!? 抗重力筋トレでアンチエイジング【宝田恭子先生のアンチエイジング カラダジム】
――ほかに、生活に取り入れられるトレーニングはありますか?
宝田先生:ペットボトルを使った深呼吸です。足を肩幅に開いて立ち、「ほーっ」と声を出しながら息を吐き切ります。次にペットボトルをくわえて息を吸い込みます。ペットボトルの変形は気にせず、口元やおへそまわりに負荷がかかったと感じればOKというトレーニングです。
このトレーニングは、表情筋を鍛えながら、大腰筋というインナーマッスルにも負荷のかかるものです。続けると口元や首、体幹まで鍛えることができます。
ペットボトルトレーニングをする宝田先生のイラスト(名刺に印刷してある)
老化は“ミスコピー”のようなもの
――毎日の動き方の工夫が体のアンチエイジングにつながるのですね。
宝田先生:私たちの体の中の細胞はどんどん入れ替わっています。
肌のターンオーバーが約28日というのは有名ですが、骨を形成する骨芽細胞は生まれてから壊れるまで90日、肝臓は60日。私たちの体はすべて、日々生まれ変わっているのです。
以前、「老化って何?」と小学生に聞かれたときに、「ミスコピー」という言葉で説明したことがあります。(細胞の)コピーをミスしてしまって、最初のものと比べたら何が書いてあるのかも分からず汚くなってしまっている…、これが老化です。