日々の動き方が老化の速さを決める!? 抗重力筋トレでアンチエイジング【宝田恭子先生のアンチエイジング カラダジム】
私も必ずトレーニングに深呼吸を取り入れています。呼吸をすると酸素はまず脳に使われ、次に臓器です。筋肉への酸素の供給は後回しになります。だから、筋肉の細胞の隅々まで酸素を行きわたらせるには、深呼吸が手っとり早いのです。
毎日の“生活の動き”にちょっとだけ“負荷”をかける
――毎日の生活の工夫で、アンチエイジング効果のある方法とはどのようなものですか?
宝田先生:まずは、通勤のときに、とにかく早く歩く。自分で決めた距離だけでよいと思います。私は毎日、駅の乗り換えのときに小走りで駆けて、階段を一段抜かしで上がっていきます。
そうすれば乗り換えの電車に間に合いますから。
電車に乗ったら深呼吸をして、体の隅々まで酸素を行きわたらせます。これを何十年も続けています。
それから、抗重力筋を鍛えるにはスクワットが効果的です。私は1日の中で合計すると60回くらいやっています。高齢の方と話していると「スクワットをするのは無理」と言われることもあるんですけど、「それなら、トイレの便座から立ち上がる途中の姿勢で10秒止まってみて」って。これでトイレに行くたびに筋トレできますよね。これで普段使わない抗重力筋に負荷がかかります。