10年スパンで1~2%も低下!基礎代謝に関する「残酷な真実」
ですから20代も後半に入ると、「以前のように簡単に体重が落ちない」「太りやすくなった」と感じるようになるでしょう。
■30代の基礎代謝
キャロライン・J・シーデクィスト医学博士によれば、運動しなければ筋力が低下して脂肪は増え、基礎代謝量は自然と落ちていきます。
成長ホルモンの分泌も少なくなるので、20代と同じように過ごしているだけでは体は劣化していきます。ただ、30代でも成長ホルモンを生産・分泌できないわけではありません。適度な運動で筋肉をつければ、健康的な体を保つことはできるのです。
晩婚化に伴い、30代で妊娠・出産する人が多くなりました。「産後太り」という言葉もあるように、妊娠中に食べ過ぎてしまって太るということがあります。赤ちゃんに栄養を与えるのですから、食事を摂ることは大切です。
しかし、ウェスリー・デルブリッジ栄養士によれば、妊娠中にアップする基礎代謝はせいぜい200キロカロリー。「赤ちゃんの分まで……」と考え、食事を摂りすぎてしまう母親が圧倒的に多いそうです。
妊娠中の9ヶ月間で、増えてもよい体重は25~35ポンド(11.3~16kg)。2015年の調査によれば、残念ながら約半数の女性が妊娠中に体重が増えすぎてしまっているのです。