2021年11月23日 00:15
「痩せホルモン」を分泌して代謝をアップする話題の「飲むだけダイエット」とは【医師解説】#2
ストレスによって過食に走り、体重が増えてしまう人は少なくありません。近年の研究によって、テアニンには、ストレスになる刺激への応答として起きる自律神経系の活動を抑制したり、ストレスを受けた脳神経系の活動を正常化する働きが示唆されています。テアニンのリラックス効果やストレス耐性によって、ストレスによる過食の予防が期待できます。
実際、日本有数の茶所として知られる静岡県の方たちには次のような特徴があることがわかっています。
・メタボ該当者が全国最低水準(特定健康診査の結果)
・2015年~2016年の都道府県別健康寿命ランキングの平均値が男性全国3位、女性全国2位
こうしたデータから、日常的にお茶を飲んでいる静岡県の方々は太りにくく、健康的に長生きしやすいことが推測されます。
レモンを摂取すると“痩せホルモン”が分泌される
――緑茶のダイエット効果はわかりましたが、レモンを一緒にとると効果的なのはなぜでしょうか?
工藤先生レモンの効果については、例えば同志社大学生命科学部、糖化ストレス研究センターの八木雅之教授らの研究によると、米飯を摂取する前にレモン果汁をとることで食後の血糖値の上昇を抑えられることがわかっています。