ホルモンバランス&メンタルを整えるマッサージ・睡眠・思考法
メンタルを健やかに保って女性ホルモンバランスも整える、マッサージ、睡眠の工夫、思考法をご紹介。
【触れて整える・セルフタッチング】
肌のセンサーを目覚めさせて、自分の心と体を慈しむ。
「人の肌には、心地よさに対するセンサーが備わっています」
と、臨床発達心理士の山口創さん。触れ方で反応が異なり、
「ごくゆっくり触れると、愛情ホルモンと呼ばれる“オキシトシン”が分泌される。エストロゲンやセロトニンと連動して働き、リラックスをもたらします」
月経後、エストロゲン分泌が増加している時期におすすめという。
「月経前の眠気やイライラが気になる時は、肌を軽くはたくタッピングが気持ちがすっきりとして効果的。イヤなことが頭に浮かんでしまった時は、自分を抱きしめるようなバタフライハグを。セルフタッチは、自己肯定感を促すものでもあります。
自分を慈しむ気持ちでゆっくりと行ってください」
お話を伺った方・山口 創(はじめ)さん
臨床発達心理士、桜美林大学リベラルアーツ学群教授。他者に触れられることが及ぼす心理的効果など、タッチングとオキシトシンに関する研究の第一人者。著書に『皮膚はいつもあなたを守ってる』(草思社)