疲れや頭痛の原因は隠れ貧血かも! 医師直伝「貧血の意外な症状と対処法」
また、鉄は鉄なべや鉄器などの使用、鉄のサプリメントの服用の方法もあります。ただし、過剰摂取はNGなので適切な摂取量は厳守しましょう。
ーー一日の適切な摂取量はどのくらいなのでしょうか?
丸山さん月経のある女性の必要摂取量は1日10.5mg。レバーなどの食事での鉄分の摂取は、その吸収量の低さから、かなり頑張ってもせいぜい1日10mg程度と言われています。それに対して鉄剤は1錠50mgのものもあります。ちなみに鉄のサプリメントは3mg程度のものが多いようです。
鉄剤を摂取していれば鉄分としては十分といえます。むしろ過剰は害になるので、医療機関でのフォローが使用の前提です。
しかし、実際には赤血球やヘモグロビンの原料は鉄以外に亜鉛、ビタミンB12、葉酸なども必要なので、鉄剤を服用していてもバランスの良い食生活を心がけましょう。
病院で貧血がわかったらどんな治療を受ける?
ーー医療機関にかかり、血液検査をして貧血がわかれば、実際どのような治療が行われるのでしょうか。
丸山さん貧血そのものに対する治療として、食生活指導、鉄剤・ビタミン剤の処方と同時に、貧血の原因検索と、原疾患(持病)があればそちらの治療をします。