色やにおいをチェックして!【女医監修】「おりもの」でわかるカラダのサイン
みなさんはおりものの変化について、気にしたことはありますか。実はおりものは月経周期の中で増えたり減ったりという変化だけではなく、ネバネバしたり水っぽくなったりという変化もします。また、おりものの変化に病気のサインが隠れていることも。産婦人科専門医の筆者が、月経周期や病気によるおりものの変化について詳しく解説します。
おりものとは?
そもそもおりものとは、女性の体から出てくる分泌物であり、子宮や腟からの粘液や古い細胞が混ざって出てきたものを指します。月経周期がある場合、ほとんどの女性にとって当たり前にあるものです。「なんだかベタベタするし、お気に入りの下着が汚れる…」とネガティブに思われがちですが、おりものは女性がしっかりと成熟している証拠でもあるんですね。
おりものには大きく2つの働きがあります。
1つ目は、腟内をクリーンな状態に保つという働き(自浄作用)です。腟は排泄器官と近い位置にあることから、雑菌が入りやすい状態になっています。そのため、おりものには自浄作用により腟や子宮を守る働きがあります。
2つ目は、受精しやすくする働きです。排卵前のおりものは、精子を子宮内に導きやすくすると考えられています。