不正出血は妊娠の兆候?【産婦人科専門医が教える】妊娠の「ウソ、ホント」
実際に不正出血が妊娠の兆候である可能性もありますが、必ずしも妊娠の初期症状として出血が起こるというわけではありません。実際、妊娠が原因で出血が起こる頻度は高くないと考えます。
例えば着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床するときに起こる出血ですが、妊娠した場合にすべての女性が経験するというものではありません。不正出血の原因としては、炎症がある場合、子宮筋腫などがある場合、ホルモンバランスの乱れがある場合など、他の原因によるものの方が多いのです。
Q.乳房が張りやすくなった! これって妊娠?
妊娠初期症状として、乳房の張りを感じる人もいます。その他にも、お腹が張る、熱っぽいなども、妊娠の初期に起こりやすい症状です。こういった症状が起こった場合に、妊娠かもしれないと疑う場合もありますが、必ずしも妊娠とは限りません。例えば、ホルモンバランスが乱れて生理が遅れている場合にも、同じような症状が起こる場合があります。
一般的に起こりやすいと言われている妊娠初期症状は下記の通りです。
・おりものの量が増える
・少量の出血がある
・お腹が張る、胸が張る、乳頭に違和感がある
・やたらと眠たくなる
・においに敏感になる、胃がむかむかする
・熱っぽくなる
・めまいやふらつきを感じる
・情緒不安定になる
・食欲が増える、もしくはなくなる
ここで挙げた症状は、妊娠初期に起こりやすい症状ですが、必ずしも妊娠が原因とは限りません。