ロキソニンとカロナール、どっちが強い?【薬剤師が解説】2つの痛み止めを比較&図解
市販薬には胃を守る成分や、効果をより強くするプラスの成分が入っているものがありますが、今回はそういったものが入っていない処方薬と同じ配合の「ロキソニンS」についてお話します。
ロキソニンの主要成分はロキソプロフェンという薬品名で、NSAIDS(エヌセイズ)と呼ばれる非ステロイド性の抗炎症解熱鎮痛薬です。痛みや炎症をひきおこすプロスタグランジンという成分を抑えることにより効果を発揮し、熱を下げたり痛みを軽減させることができます。
ただ、15歳未満の子どもには使うことができません。また妊娠後期28週以降のかたの使用は、流産や胎児の心臓や血圧に影響する可能性があるため禁止されています(28週目未満のかたもなるべく避けるほうがよい)。
ロキソニンは頭痛や発熱、喉の痛みや筋肉の痛みに効果があります。しかし、胃の痛みには効果がなく、逆にロキソニンの副作用である胃腸障害により症状が悪化する可能性があるので注意が必要です。また、ロキソニンは喘息症状をひきおこすこともあるため、以前に喘息の診断をうけたことがあるかたは使用を控えるようにしてください。
カロナールについて
カロナールの成分名はアセトアミノフェンという名前で、ロキソニンなどのNSAIDSとは別の種類のお薬です。