ロキソニンとカロナール、どっちが強い?【薬剤師が解説】2つの痛み止めを比較&図解
市販薬ではタイレノールやバファリンルナJといったものがあります。
痛みの原因となるプロスタグランジンを作りだすシクロオキシゲナーゼという酵素を阻害することで、発熱や痛みを抑えます。また体温を調節する機能に作用し、血管や汗腺を広げることで体の外へ熱を逃がし、熱を下げることもできます。
カロナールはロキソニンと違い、子どもや妊婦のかたでも服用できます。重大な副作用もほとんどないため使いやすいお薬ですが、ずっと続けて服用していると肝機能に影響がでる可能性もあるので注意してください。
ロキソニンとカロナールの使い分けかた
ロキソニンとカロナールはどちらも熱をさげたり痛みを抑える効果がありますが、ロキソニンのほうが鎮痛解熱作用は強いです。また、カロナールには抗炎症作用がほぼないため、痛みが激しいときや炎症を伴う痛みの場合はロキソニンを使用するほうがいいもしれません。
大人のかたで症状が熱のみの場合は、まずカロナールを服用してみてください。
1時間たっても熱が下がらない時は、服用時から6時間以上あけてロキソニンを服用してみてください。それでも下がらないときはウイルスや菌のはたらきを抑える必要があるかもしれないので、病院の受診をおすすめします。