中国の化粧品業界専門メディア「青眼」に掲載した日本製化粧品に関する分析記事を紹介!
特に、変化が激しい中国オンライン市場でのマーケティングの成功は、中国市場と消費者の変化を予測できる地域密着型ローカル企業の実力が遺憾なく発揮されたシーンであることは指摘するまでもありません。
■日本ブランドに立ちはだかる大きな壁
日本企業と中国企業の協業により、日本製化粧品は中国市場でメインストリームに立ち続けています。前述したのように、中国消費者の支持は厚いです。とはいえ、ビジネスには順風もあれば、逆風もあります。日本製化粧品の成長にも、多くの懸念が見え隠れするのも事実です。
まず、日本ブランドの商品構成はアンバランスです。日本には100年を超える歴史を持つ企業が多く、その知識と経験に裏打ちされた創意工夫により、中国消費者を満足させる質の高い体験を提供しています。しかし、それは単一カテゴリーに止まっている傾向が強く、企業全体あるいはブランド全体の成長に上限があることを示しています。
長期視点で考えると、日本企業には、独自技術の強みを磨き続けるとともに、各カテゴリーの製品にイノベーションを起こし、複数カテゴリーで競争力を身につけることが求められます。それがなければ、大きな環境変化が起きたとき、簡単に全ての栄光を失うことになるでしょう。