2023年7月5日 11:00
海外で体調を崩したことは?!海外旅行での体調管理や薬についての調査発表
■「2050年にはAMRで年間1,000万人が死亡する事態」と警告
世界では、2013年AMRに起因する死亡者数は低く見積もって70万人とされていますが、何も対策を講じない場合、2050年には世界で1,000万人の死亡が想定され、がんによる死亡者数を超える、とした報告があります。
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https://news.un.org/en/story/2019/04/1037471No Time to Wait: Securing the future from drug-resistant infections
Report to the Secretary-General of the United Nations April 2019
■抗菌薬が効かない菌も海外から流入
感染症治療薬の切り札といわれるカルバペネム系抗菌薬が効かない薬剤耐性菌が、海外旅行者から持ち込まれていることが報告され問題となっています。腸チフスなど命にかかわる病気の耐性菌や、性感染症の原因となる淋菌の耐性菌も報告されており、海外旅行でのAMR対策は重要です。薬剤耐性菌による感染症は、治療が困難になったり治療期間が長くなる原因となります。