妊娠・出産を経てママになった多くの女性が悩む子育て。赤ちゃんのお世話や子どもの成長に対する悩みや不安、将来を見据えた教育や習い事など、年齢や性別、時期により子育てについて知りたいことは切々と変わります。各ジャンルに特化した専門家による記事や共感の声が寄せられるコミックエッセイで、毎日の子育てを前向きに、笑顔を忘れない子育てをする秘訣や子どもに対する選択を手助けする情報をお伝えします。 (1914/1926)
子どもの反抗心には、2つの種類がある反抗期などに子どもが親に示す反抗的言動には、実は2つの種類があります。ひとつは「自立したい」という心からくるもの。もうひとつは、自立したい云々とはまったく関係なく、単純にわがままな思いから出てきているものです。自立心とは関係のない反抗=わがままを子どもが示したときには、まずもって親が子どもに本気になって相対するということが、大切です。わがままによる反抗は許さない、パパもママも本気だぞ、ということを、子どもにはっきりとわからせる必要があります。こうした点について、幼い頃に子どもに対してきちんと相対しておかないと、子どもは何歳になっても自立できなくなってしまいます。そもそも、こういった自立心とは関係のない反抗というのは、それまで子どもがわがままを言っても、親が見逃してきたからこそ発生するものなのです。思い当たる節がある方は、今まで子どもを甘やかし放題で育ててきていなかったかを振り返ってみてください。たとえば、子どもがおもちゃをしつこくねだってきた場合、「買わないとしつこいから」という安易な理由で、「値段も安いし、まぁ、いいか」と買ってあげてはいなかったでしょうか。そんなふうにして、子どもが欲しいといったものを言いなりになって与えていると、その子どもは何かを「我慢する」という考え方ができない子どもになってしまいがちです。何かをしたいと思った時、本来ならばそれを我慢して、やるべきことをやらねばならないような場面であっても自分のしたいと思う気持ちを制御することができなくなってしまうのです。何かをしたい、何かが欲しいという衝動を我慢するというのは、幼い頃から、日々の生活の中で実際に我慢をした経験がないと身につきません。しつけというのは、子どもを罰するということではなく、このような「我慢の経験を通して、感情のままに行動したり、衝動的に行動したりしないように教えていく」ということなのです。「体罰はしつけではない」と言われる理由とはいえ、厳しく子どもをしつける必要があるからといって体罰を使うのは良くないことです。しつけと称した体罰を日常的に受けて大きくなると、その子どもは「自分の意志を相手に通すには、暴力を使うと効果的」という間違ったメッセージを受け取ってしまいます。このため、しつけをしていて叱りつけた時に、子どもが言うことを聞きそうにない場合であっても、決して手を上げずに、落ち着いて言って聞かせるようにするべきです。そのようにするには親の側の根気や我慢も必要になりますが、本当の意味で自立した人間に育てたければ、避けては通れない対応だと言えます。子どもの自立心を育てるためには、体罰のほかにもしないほうがいいことがあります。たとえば、子どもに対して何かをさせようとする時に、命令形の言い方(「○○しなさい」「○○しちゃだめ」)を頻繁にするのはよくありません。こうした強い言い方でばかり行動を指示されていると、子どもは自分で何かを考えたり判断したりすることができなくなってしまう傾向があります。当然ながら、最初のうちはある程度は仕方ない部分もあります。子どもの判断力では、一から十まで任せきりにするのが心配なのは当然です。それでも命令のような言い方ではなく、子どもと話しながら、共同でどうしたら良いかを考えていくのが理想的なあり方です。また、子どものものの考え方は系統立っていなかったり、自己中心的であったり、幼稚で荒唐無稽だったりするかもしれません。だからといって、子どもが考えたことを完全に否定するような言動をしたり、馬鹿にしたりしてはいけません。子どもの考えた結果に問題があるのであれば、どうしてそんなふうに考えが進んでしまったのかということを、子どもと一緒になって話し合い、また、そうした考え方の何が問題なのかということをじっくりと話してあげることが大事なのです。(子育ての達人)次回は最終回、子どもをわがままに育てないための押さえるべきポイントを紹介します。
2015年11月20日子どものわがままを注意したり、禁じたりするのが「しつけ」近頃、子どもが感情的になって駄々をこねている時に、「何か言うとよけい悪化するから」ということで子どもの言いなりになってしまう親が多いといわれます。子どもが自立心を出して何かを自分1人でやりたいと言い始めた時にそれを認めてやらせてみるのとは違い、こういうかたちで子どものやりたいままに行動させるのは、あまり良い結果をもたらしません。こうした経験をたくさんした子どもは次第にわがまま放題になり、最終的には自己中心的な厄介な人物に育ってしまう傾向があります。子どもがある程度言葉を使えるようになってきたのであれば、子どもがわがままを言い始めた時や、感情を爆発させて騒ぎ始めたような時には、きちんとわかりやすい言い方で言葉を使った注意をしたり、そういう行いを禁じたりする必要があります。これこそがいわゆる「しつけ」なのです。場合によっては、親に何か言われると、余計に騒ぎ立てたり、より感情的になったり、果ては泣き出してしまったりするかもしれません。しかし、いったん何かについて注意したり、禁止したりしたのであれば、「いま時間がないから」「面倒だから」といった理由で、親のほうが折れてはいけません。それではしつけにならないからです。ここで注意したいのは、子どもの言うことをまったく取り合わなかったり、何かあるたびに口うるさくお小言ばかり言ったりしないようにしなければならないということです。そんなことになれば、子どものほうもストレスをため込む結果になってしまいます。子どもがやって良いことと、やっては駄目なことを明確に分け、その基準に従って、しっかりとしつけをすることが大切なのです。こんなことをするのは、「何でもかんでも自分のしたいようにはできないものなのだ」ということを、子どもに身をもってわからせるためでもあります。「ここだけは自由にやってもいい」という、きまりを作る別の作戦として、ここだけは自由にやってもいい、というものを1つ作る、という手もあります。たとえば、子どもにおもちゃを買ってあげるのは誕生日などの何か特別な時だけ、という家庭内のきまりごとを作ったとしましょう。その上で、「ただし、本だけはいつでも欲しい時に買ってあげる」という例外規定を作るのです。こうすれば、子どもがお出かけ先でおもちゃを欲しがっても、「特別の日じゃないと、おもちゃは買えないって約束でしょ」と拒否できる一方、子どもをたくさん本に触れさせることができるようになります。このように、例外規定に子どもの発達のために役立つことをうまく仕込んでおくのは、おすすめのやり方です。各家庭の事情に合わせて、何か考えてみてください。(子育ての達人)次回は、子どもの自立心とわがままの違いについて解説します。
2015年11月19日不眠、そして体調不良の中、搾乳する日々が続き、実家での生活も3日が過ぎたころ、身体の異常に気づく。「うぅ、寒気がする」ブルブルと震え始める唇。身体中が寒い。顔色も悪い。強い悪寒を抑えるため、母にお願いし、家中の布団をかき集めかけてもらった。その数なんと6枚!それでも身体の震えは収まらない。さすがにこれはおかしい。急性胃腸炎との診断で、薬も飲んだはずだし少しは症状がやわらぐと予想していたのにこれは…?熱を測ってみると、なんと39度2分もある。久しぶりの高熱に、目を疑う。急性胃腸炎ってこんなに高熱が出るもの?この身体の震えは、まずい。更に熱が上がっていくような気がしてならない。このままでは、息子を抱っこしてやることもできないではないか。私の母もオロオロし始めた。可愛い初孫が産まれたのはいいが、娘がこんな状態ではさすがに心配する。タイミングよく、夫が会社から帰って来た。「わ! どうしたの? 熱? あぁ~、心配だぁ」夫もオロオロし始める。この負のサイクル、誰か止めてくれないものか。その後、父も仕事から帰宅した「これはひとまず病院にいこう」その日は土曜日で、病院も夜間救急してやっていない時間帯だった。わたしは車で父に連れられ、夫と一緒に息子を産んだ横浜の病院に舞い戻った。「あぁ、こんな状態でまた病院に戻って来てしまうとは。トホホ」。病院に到着し、熱を測り直してみる。なんと42度まで上がっていた。こんなに高熱が出たのは産まれて初めて。頭がぼうっとして、ふらふらする。きちんと歩くことができなかった。それもそのはず、こんなに熱が高いんだもの。2週間前、わたしはこの病院で息子を産んだ。全体力を振り絞り、大声を上げて、死ぬ思いで産まれてきた、わたしの大事な赤ちゃん。でも、ここに息子はいない。何か大きな病気にかかっているのかもしれない。わたしはこのまま死んでしまうのかもしれない。もうこのまま息子を抱きしめられないのかもしれない。病院のベッドに倒れ込む。わたしの頭は不安でいっぱいだった。尿検査、血液検査、点滴、念のためにCTスキャンもした。結果が出るまで、しばらく待った結果…。「急性胃腸炎、それに加え膀胱炎ですね。」え!? なんと?膀胱炎???先生の結果はこうだった。「急性胃腸炎にかかったことで身体に必要な水分がかなりの量、外に出てしまっています。それに加え、膀胱炎のせいで、本来なら菌を出すための尿がほとんど出ていない。水分不足からやってくる、高熱です。」なんと! いつの間にやら膀胱炎にもかかっていたとは!!産後は色んな病気にかかりやすいとのこと。そして、産後は補給した水分がおっぱいに取られてしまうため、普段より多めに水分をとらなくてはいけないそうだ。わたしは毎日2リットル以上の水を飲むことになった。その日を境に高熱からは解放され、再び実家での育児に追われる生活がスタートした。こどもが産まれてから、この数日の間で味わったことのない幸福感と、心身ともに苦しむ地獄のような時間が波のように押し寄せて、行ったり来たりしている。そんな中、母や父、そして夫は無償の愛で全力サポートしてくれた。仕事で疲れているはずの父も、夫も病院でずっとわたしを待っていてくれた。母も仕事を休んで育児に徹してくれた。これかあ、家族ってものは。すごい、すごい深い絆で出来ているんだなぁ。こどもを産む前よりも、家族のありがたみを更に感じている自分がいる。わたしも母になったんだ。体調を崩している場合じゃない。不眠続きの毎日をどうにか克服していかなければ…!(Boojil)つづくこうしておかっぱちゃんは不眠対策を練り始める。次回、不眠に効果的な◯◯が登場。次回もお楽しみに。
2015年11月19日子どもと同じレベルで対応したら、大人の負け反抗期に入った子どもに「イヤ!」「自分でやる!」を連発された時、忙しいとどうしてもイラッときてしまいがちです。しかし、ここで感情的になって、子どもと同じレベルで怒鳴りあったのでは、ますます反抗が長引いてしまいます。ここは、自分の子どもが「思いや感情を周りに言葉で伝え始めるほど成長したんだ」といった捉え方をして、少しおおらかに対応するように心がけたほうがよいでしょう。たとえば「お風呂に入る?」と聞いたところ、「イヤ!」と返されたとします。このまま入らなかったらどうしようと思うと、焦って叱りつけてしまいそうですが、実際のところ、1回ぐらいお風呂に入らなかったからといって、どうということはありません。「そう言うなら1回ぐらいお風呂抜きでもいいか」というように、一歩引いて考えてみることです。また、別に子どもはお風呂に入りたくなくて「イヤ!」と言っているわけではないので、「○○ちゃんは入らないんだよね?」と逆のことを言うと、「やっぱり入る!」などと手のひらを返したりします。それでも「入らないもん!」などと言うようであれば、「ふ~ん。お風呂はすっごく楽しいんだけどな~。お母さん、もう入っちゃうよ?」と言いながら、お風呂に入る素振りをすればいいのです。はじめのうちこそ「入らない!」などと言っていても、実際にお母さんがお風呂の用意をし始めれば、そのうちに「楽しいの?」などと尋ねてきたりします。そこを捉えて、「~ちゃんといっしょに入れれば、もっと楽しいんだけどな~」などと誘えば、ほとんどの場合、お風呂に入ろうとします。大切なのは、「イヤ!」と返された時に叱りつけないことです。子どもと同じレベルで対応したらこちらの負けだ、と考えるようにしましょう。同様に、「イヤ!」の後で感情的になって怒り出してしまったり、泣き出してしまったりするような場合にも、周囲の大人まで感情的にならないようにすることが大切です。叱りつけたりせずに、何か別のことに気持ちを向けさせるような工夫をすれば、そのうちに収まります。「だいっきらい!」と言われても、成長を喜ぼうここで注意したいのは、子どもが感情的になって、「お母さんなんかだいっきらい!」などと口走った時です。「そんなこと言う子はうちの子じゃありません!」などと言い返すような場面も時折目にしますが、これは一番やってはいけないことです。大人にとっては些細な売り言葉に買い言葉かもしれませんが、子どもはこうした言葉を真に受けて真剣にとらえてしまうからです。子どもにこういうことを言われて感情的になってしまうのは、親の側も子どもと同レベルで相手をしているからに、ほかなりません。子どもに「お母さんなんかだいっきらい!」と言われたら、「もう『嫌い』なんて言えるぐらい成長したんだなあ」と、逆に喜ぶぐらいでいいのです。それが大人というものです。基本的に、これぐらいの年齢の子どもがお母さんを嫌うなんてことはまずありません。これぐらいの子どもにとってお母さんは世界で一番好きで大事な人です。それでも「嫌い」と言うのは、お母さんがどう反応するか見たいだけだったり、「嫌い」という概念や言葉を理解したので、それをただ使ってみたかったりというだけのことなのです。子どもの「嫌い」に惑わされず、逆に「お母さんはあなたが大好きよ」と言えるぐらいの余裕を持ってください。子どもがそうしたお母さんの態度に安心すれば、反抗期も短く終わるものなのです。(子育ての達人)次回は、子どもをわがまま放題にさせないための方法について解説します。
2015年11月18日どうもこんにちは。イラストレーターの栗生です。突然ですが、赤ちゃんって自分のこと叩きませんか?勢いよく腕を振り回し、あるときは顔を殴打。またあるときはゴリラのように胸をドラミング。思わずウホウホとアテレコしたくなるしぐさであります。我が家の赤子はこれが6カ月ごろから顕著になってきたのですが、そういえばその伏線は生後1カ月ほどですでにあったような気がします。授乳のたびに袖を振り、やんごとなき姫君が「くるしゅうない、乳をたも~」と言っているかのようで大変かわいらしかったあのころ…。徐々に ( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!と自ら向かっていく手法になり、やがてそばにいる大人だけでなく、己の顔にもパンチをくらわすように…。ただグーで叩くだけならまだしも、「ひっかき」という攻撃、物を持って振り回すという攻撃を覚えると、知らぬ間に赤ちゃん自身の顔に傷がついていることもあったりします。でもそれで泣いたりするわけでもないのがおもしろいところ。痛みに強いのか、はたまた鈍感なのか、どっちなのでしょうね。今日のかるた「傷だらけの地蔵顔」
2015年11月18日意欲があるならやらせてみるほうが、反抗心は収まっていく2、3歳ぐらいから始まる第1次反抗期は、半年から1年程度続いた後、だんだんとおさまってきます。4歳ぐらいになってくると、子どもは自分の考えたことや感じていることを、きちんと言葉を使って、他人に伝えることができるようになってきます。また、運動をしたり手足を使ったりする能力も向上し、手足を使って思った通りの動きをすることが、どんどんうまくなります。このため、服のボタンかけや食事といった細かい作業をさせても1人で問題なくこなすことができるようになります。こうなれば、単なる「イヤ!」というかたちではなく、意思表示をしっかり行い、いろいろなことを子どもに1人でやらせてもさほど問題ではなくなってきます。子どものほうも、うまくいかなくてイライラするということも減ってきて、いわゆる「反抗」は収まっていくのです。このように、子どもは反抗期を通して精神的に親から自立し、母子分離を始めます。そういった意味で、反抗期は子どもの成長に欠かせない過程であると言えるでしょう。ですから、反抗期をうまく乗り切ることができれば、それ以降の親と子どもの間の関係がよいものとなりますし、子どもが思春期・青年期と成長して自立を深めていくという点から見ても、非常に大切な時期になってくるわけです。子どもの自立心を摘み取らないよう、工夫しよう子どもは3歳ぐらいになると、「何かを自分でやりたい」という意欲を持つようになってきます。しかし、意欲はあっても常識やルールというものがよくわかっていませんので、自分の心が命ずるままに行動すると、家庭内の決まりごとや社会常識といったものから逸脱してしまうことがあります。規範から外れがちであるとはいえ、子どものやろうとする行動は、すなわちその意欲の表れでもあります。ですから、この時期に子どものやることや、「やりたい」という意見をむやみに抑圧してしまうことはよくありません。そうなると、子どもは自分の思いを通したくて怒ったり泣いたり暴れたりします。そして、長期間そのように抑圧された場合、子どもは個性をうまく伸ばせなくなってしまい、将来的にトラブルに見舞われる可能性も出てきます。よって、子どもが何かを「自分でやる!」と言い出したときには、なるべく思い通りにさせてあげましょう。たとえば、1人でパジャマを着ると言い出し、ボタンかけに時間がかかりそうだと思うのであれば、ボタンの数が少ないパジャマを用意した上でさせてみればいいのです。間違ってボタンをはめたのを全部直したりするのは面倒だと思うからこそ、子どもがパジャマを着ようとするとつい手を出してしまうわけですから、逆に間違いようがないぐらいの状態に準備をしてしまえば良いということです。あまり周囲からあれこれ言い過ぎると、自主的に何かをすることが嫌いになってしまいかねません。子どもの自立心を摘み取ってしまわないように、いろいろと工夫をしてあげることも親の役割ではないでしょうか。(子育ての達人)次回は、子どもが「おかあさんなんてきらい!」と言い出した時の対応についてです。
2015年11月17日11月23日は「勤労感謝の日」。子どもたちとお出かけ予定のママも多いかもしれません。「勤労感謝の日」は、「勤労を尊び、皆が互いに感謝する日」とされていますが、本来は、働くことに感謝する日ではありませんでした。「勤労感謝の日」の起源は収穫祭勤労感謝の日は、「新嘗祭(にいなめさい)」がそもそもの起源。今年も作物が無事に収穫でき、豊作であったことに感謝し、神に祈りをささげる神事が「新嘗祭」です。その始まりは飛鳥時代に遡るそうで、特に、宮中の祭祀として天皇陛下が行う最も重要な神事として、永く、大切に受け継がれてきました。10月末には「ハロウィン」があって、子どもたちとワイワイ盛り上がったママも多いと思いますが、ハロウィンも元々は、その年の実りに感謝するという収穫祭の意味合いがあると言われます。新嘗祭は、ハロウィンパーティーのような賑わいとは違いますが、だからこそ、本来の「作物が豊かに実り、食べ物をおいしくいただけることに感謝する」という思いを大切に、日々の食事に向き合う時間を持つのも良いのではないでしょうか。明治神宮の新嘗祭で奉納される、野菜の宝船は圧巻!各地の神社で行われる新嘗祭の神事も、見ごたえのあるものです。都内では、「明治神宮」の新嘗祭で奉納される「野菜の宝船」が、まさに圧巻! 全国から納められた、色とりどりの野菜たちが、大きな宝船となって社殿を彩ります。子どもたちにもぜひ見せてあげたい、見事な宝船です。また、練馬区石神井の「氷川神社」では、境内で収穫した古代米を昔ながらの農具を使い、手作業で脱穀、精米するほか、野菜の販売なども行われるそうです。ご紹介した以外にも、全国各地の神社で新嘗祭が行われますので、ぜひ近くの神社にお参りに出かけてみてはいかがでしょう。毎日おいしいごはんが食べられる幸せに感謝しよう毎日、おいしいごはんが食べられることは、とっても幸せで、ありがたいこと。ふだん何気なく過ぎてしまいがちな、「いただきます」、「ごちそうさま」に込められた感謝の気持ちを、子どもたちと一緒に、あらためて思い返す一日になったらいいですね。(あまやゆか)
2015年11月17日子どもの「やりたい!」気持ちを見守ろう子どもが第1次反抗期にさしかかった場合、子どもがやりたがっていることはできるだけ自分でやらせるようにしてみてください。ぐずぐずしているので苛立つかもしれませんが、そこはぐっとこらえて、子どもがやり遂げるのを見守ってください。また、親は直接的な手助けをせずに側面支援に回るとよいでしょう。たとえば、「ボタンをかける」という動作はかなり難しい作業です。そのため、最初のうちはやってのけたいという思いがあるのになかなかうまくいかず、子どもはかなりイライラするかと思います。親ができることは、子どもの代わりに手を出すのではなく、そもそもボタンかけのしやすいような服やパジャマを準備することです。見た目がどんなにかわいいものであっても、ボタンホールが背中にあるような服や、細かいボタンが数多くついているような服はやめたほうが無難です。また、うまくできずにイライラしてカンシャクを爆発させそうになったら、そこでちょっとだけ手助けしてあげる、という手もあります。この時、親がやるのは「ちょっとだけ」にして、あくまで主導権は子どもにあるようにするのがコツです。大切なのは、子どもがいらついてきたタイミングで手を貸すことです。子どもの様子をきちんと観察できていれば、難なくわかることでしょう。子どもが満足感を得られれば、感情の爆発は減っていく子どもが自分1人で全部やり遂げた時も、親がちょっとだけ手助けをした時も、いずれにしてもできたところで、手放しで褒めてあげるようにします。反抗期で「イヤ!」「キライ!」ばかり言ってはいても、この年齢の子どもは、親に褒められるとうれしいものです。何かを自分1人でやり遂げたという充足感を得るとともに、「ほかにも何かやってみよう」という意欲にもつながっていきます。それから、子どもがやり遂げて得意そうな顔をしている時は、できばえが少々微妙であっても、それを指摘しないことも大事です(そして褒めるのです)。もしかするとボタンをかけ違っているかもしれませんが、そこですぐに直してしまうと、感じていた充足感が傷ついてしまいます。そうなると、子どもは落ち込んだり、不機嫌になったり、怒り出したり、果ては泣き出してしまうかもしれません。どうしても直したいと思うのなら、しばらく時間をあけてからそっと直してあげるようにしましょう。このようなかたちで、「自分1人でできた!」という充足感を感じ、親に褒められて良い気分になるといったことを繰り返すうち、子どもが感情を爆発させる場面は減っていきます。(子育ての達人)なぜ、子どもが「やりたい!」と言ったら、やらせたほうがいいのか? 次回、詳しく解説します。
2015年11月16日第1次反抗期になった子どもは「イヤ!」を連発しては親を困らせますが、子どもは別に反抗するために反抗的な言葉を発しているのではありません。この言葉は、子どもの「自律したい(※)」という気持ちの現れなのです。もしも、子どもが「パパ、ママ、私はこんなふうにやりたいの。私のやり方でやらせて」というふうに、きちんとした言葉で意志を示してくれれば、言われたほうも「じゃあ、やってごらん」と反応を返すことができるのではないでしょうか。ところが、第1次反抗期頃の子どもは、まだそういう表現のしかたをすることができません。そのため、口にするのは「イヤ!」や、「自分でする!」になってしまうのです。こういう表現で言われてしまうと、親にしても「反抗的」、「親の言うことに従わない」と感じてしまうわけです。反抗期は大きく2回ある子どもが大人になっていく過程で、そのようなかたちで親に対して「反抗」する時期というのは、大きく2回あるとされています。はじまりは2歳~4歳ぐらいの時期であり、この時期は第1次反抗期と呼ばれます。次は12歳~14歳ぐらいの時期で、この時期は第2次反抗期と呼ばれています。第1次反抗期の子どもの反抗心は「自律(※)」したいという思いによって起きるものであり、第二次反抗期の反抗心は「自立」したいという思いから起きるものです。(※)自律=自分で考えて(自分の意志で)行動する/自立=他者(親)からの支配・援助を受けずに存在する、行動する「たかがボタンかけ」でも、子どもには重要なこと第1次反抗期に入った子どもは、親がなにかお世話をしようとするとあらゆる局面で「イヤ!」を連発します。歯を磨かせようとしても「イヤ!」、服を着替えさせようとしても、「イヤ!」といった具合です。そして、たいていの場合「自分でする!」と言い出しますが、やってみてもうまくいきません。たとえば服の着替えですが、ボタンのかけはめというのは、かなり高度な動作を要求するものです。手の動きとしても複雑な上に、顔を下に向けてもなかなかボタンホールが見づらいことも動作の難易度を上げています。いつまでもモゾモゾとやっているのにしびれを切らして、親が脇から手伝おうなどとしようととすると、子どもはどんどん不機嫌になります。親が無理にボタンをかけてしまったりしようものならば真っ赤になって怒り出し、しまいには泣き出してしまうでしょう。親にしてみれば「ボタンかけの何がそんなに重要なのか?」といったところでしょうが、当の本人にしてみれば、ものすごく大切なことなのです。(子育ての達人)子どもが「イヤ!」と言い出した時、親はどう対処するのがよいのでしょう? 次回は、親の対処法を解説します。
2015年11月15日子どもが2歳にさしかかったころ、何に対しても「イヤ!」と駄々をこね、言うことを聞かなくなるようになります。これは「魔の2歳児」とか「第1次反抗期」などと呼ばれる現象で、たいていの子どもが示すものです。「反抗期」というと何か悪いことのように捉えがちですが、実際にはこれは子どもにとっては大事な成長のプロセスです。この第1次反抗期をはじめ、反抗的になった子どもにどう接していけばよいかについて見ていきましょう。「魔の2歳児」がやってくる子どもは2歳から3歳ぐらいの時期になると、それまで素直に言うことに従っていたのとは打って変わって、親が言うことに対していちいち反抗するようになります。この時期の子どもには以前よりも知恵がつき、自分のことを自分でしたいという意識、すなわち自我が表れ始めてきています。それによって、このような反抗をするようになるのです。ただでさえ育児や家事で大変なところに駄々をこねられたら、親は疲れてしまうものです。しかし、親からすればただの反抗的態度に見えるものも、子どもにとっては成長していくために欠かせないもの。子どもの反抗を「悪いこと」「やめさせるべきこと」ととらえずに、子どもと同じ次元でやりとりしてしまわないように注意したいものです。子どもの反抗に対して対応する際に注意したい点を3つほどあげてみましょう。反抗期が来たことをむしろ喜ぶ子どもが反抗するのは、覚えた言葉も増えて、知恵がついてきたからです。つまり、すくすくと成長してきた結果なのです。子どもの駄々を悪いものと捉えるのではなく、「無事にここまで成長したんだなあ」という思いを持って見るようにしてみてください。ただし、子どものわがままの言いなりになるような対応は後に禍根(かこん)を残しますので、「子どもがもっと成長していけるように」という点を考えて対応をすることが、大切になってきます。子どもと同じ次元で怒らない子どもの成長をより促すための対応として大事なのは、子どもが反抗した時に、親も一緒に感情的になって怒らないように気をつけることです。それでは子どもの駄々こねと同じ次元で怒っているだけのことになってしまいます。子どもとは違って、親は成熟した大人であるわけですから、子どもの反抗の理由や背景についても冷静に考えることができるはずです。どうして「イヤ!」なのかについてちゃんと理由を尋ね、子どもの主張にも一理あると感じたのであれば、子どもに共感を示してみせることも必要です。守らなければならない社会のルールがあるのであれば、共感を示すのとは別に、教え諭せばいいわけです。親子でよく考え、納得させる子どもがわがままを言い出した時に、頭ごなしに「ダメ!」とやってしまうのではなく、どうしてそういうわがままを言うのかをきちんと聞いた上で対応するというやり方です。たとえば、子どもが店頭でドーナツを食べたがって駄々をこねた時、「とにかくダメなものはダメ!」とはせずに、何故ドーナツを欲しがるのかの理由を尋ねるようにします。「今日は、おうちに帰ってからケーキを食べようって約束したはずだけど、今じゃないとダメなの?」であるとか、「さっきアイス食べたいって言ってたんじゃないの?」といったように、子どもにいろいろと尋ねながら、ドーナツを欲しがる理由を探っていくようにしてみてください。ただし、注意点として、矢継ぎ早に次から次へと質問をしたり、厳しい口調で問い詰めたりしてはいけません。また、何か1つの正しい結論を出すことが目的ではないので、そこそこの答えが見えてきたところで切り上げるようにするといいでしょう。そういったやりとりを通して、場合によって子どもの立場でものを見たり、親の気持ちを子どもに伝えたりすることが大事なのです。(子育ての達人)次回は、子どもの反抗期について、掘り下げていきます。
2015年11月14日不眠が続いた1週間が過ぎ、体調不良のまま実家に戻ることとなった。昨夜に比べれば、熱も38度から37度くらいに下がったし、どうにか治りそう。こどもが産まれて2週間。「母ちゃんになったわたしがこんな状態でどうする!」と、自分に気合いをいれた。実家に帰るなり、まずは病院へ。「その症状だと、急性胃腸炎ですね。流行っているし、薬のんで安静にしてください。一応薬は授乳に影響の少ない物を出しておきますが、心配な場合、授乳は控えてミルクをあげることをお勧めします。一概に赤ちゃんに影響がないとは言えないので」急性胃腸炎か…。やはり。夫の親戚からもらった急性胃腸炎。この時期になるなんて、ついていない。それも産後の体力低下によるものだろう。わたしは買っておいた手動の搾乳機を使って、薬を飲む前に初めての搾乳をしてみることにした。搾乳は簡単なようで実は難しく、手の力も必要だ。なんせ手動の場合、何度も何度もハンドルをプッシュしなくてはならず、1回のプッシュでほんの数滴しか搾ることが出来ない。あぁ、乳を搾ることがこんなにも大変なこととは…涙こんなことなら自動搾乳機にすべきだったか?でもあれは、2万円以上もする高価な品なんだ。うぅ、勇気のないわたしよ…。体調不良の中、もうこれ以上一人で搾乳機でえんやこらやるのはしんどいものがあり、わたしは夫に声をかけ「わたしの乳、搾ってくれないかな…」と、危うくAV業界に足を突っ込みそうなお願いをした。 そしてここからが大変! 夫がわたしの後ろに入り、搾乳機を持って何度もプッシュ。わたしは搾乳機と乳の間に溝が出来ないよう支えに入る。こんな姿、死んでも親にも子にも見せられない! その滑稽な自分の姿に笑いがこみ上げて来た。くくくくっ…!あぁ、なんだこのコントのようなやりとりは!!スヤスヤ眠る我が子の前で、わたしたちは力いっぱい乳搾りをした。その姿はまさに牛と牧場の主。約30分搾り続け、ようやく集まった乳はそれでも100ml。搾乳とはもっと楽なものかと思っていた。こんなにも体力がいるなんて。「ぜえぜえ…」わたしも夫も疲れきってしまった。世のお母さんたちは搾乳して、それを冷凍保存しているとは! わたしは搾乳するたびに、夫と牛と牧場の主の関係を結ばなくてはならない。処方された薬を飲んだ。あぁ、これでしばらくおっぱいはあげられないなぁ。なんだか悲しい気分になり、不安な思いを巡らせていると、息子が泣き始めた。目を覚ましたところに、絞り立てのおっぱいを与えてみる。哺乳瓶に吸い付く、わが息子。その姿を見て「あぁ頑張って搾ったかいがあった」と胸をなで下ろす自分がいた。わたしの体調はいつよくなるんだろう? 今夜は眠れるだろうか? まだまだ続く不安、そして迫り来る産後うつの気配。(Boojil)おかっぱちゃんの子育て奮闘日記。いよいよ次回、おかっぱちゃんがノックダウン!?何があったのか? 乞うご期待!
2015年11月12日妊娠・出産は女性の体は大きく変化するもの。いざ育児が始まるとオムツ替えに授乳、家の掃除に食事の支度など、体を酷使しながら家事や育児に勤しんでいるお母さんたち。慌ただしい時が過ぎ、育児がちょっと一段落してみると、「私の胸、こんなに垂れ下がってたっけ…」なんて思う人も多いようです。そうならないためにも、多くの女性が知っておかなければいけないのが、“美乳”の作り方。「私はもともと胸が小さいから…」「今は悩んでないから大丈夫」と目をそむけていると後々後悔することになりそうです。 予約がとれない美乳レッスンの美乳研究家として知られるMACOさんの書籍 「2週間でおっぱいがグングン育つ! うっとり美乳塾」 にその秘訣が載っていました。添い乳をしている人は卒乳後のおっぱいの垂れに要注意!?授乳をしているとついつい寝ながら授乳をする方が楽で、添い乳をしているという人も多いのでは。しかし授乳の仕方を間違えるとおっぱいが垂れる大きな原因になります。ポイントとなるのは、授乳をする際の姿勢。これは座った状態で授乳している人も前かがみになっていれば添い乳同様、おっぱいが下に引っ張られ垂れた状態になり、卒乳した後のおっぱいの形に影響しやすくなります。そんなときは、座った状態で、授乳まくらにタオルを引いたり、高めのものに変えるなどして、赤ちゃんをおっぱいの高さまで持ってきます。そうすればママの背筋はまっすぐになり、卒乳した後もおっぱいがきれいに保てます。また、こうすることで背中や腰もこりづらいのでおすすめだそう。そして、驚くことに骨盤が広がると顔も四角く広がる?という声も。骨盤を正しい位置に戻すのが美乳にも小顔にも大切のようです。どうしたらいい? 産前・産後のおっぱいスケジュールとエクササイズしかし、授乳中はおっぱいが大きくなり、卒乳すると小さくなってしまうのは自然なこと。その変化に伴い、ちゃんと産前・産後のおっぱいスケジュールを決めて、こがおっぱいメソッドをしっかりと行うことがポイントになってきます。何も大変な運動をしなければいけないわけではありません。まずは体の流れを良くし、胸のケアをしてあげること。ほとんど座って行えることばかりです。ちなみに、産前・産後のスケジュールを簡単にまとめると下記の通り。妊娠中 マッサージはNG。医師と相談の上、可能な限りでエクササイズをしクリームなどでケアしてあげることがポイント。下着も圧迫しないよう、ゆるめのものをつけてあげましょう。産後から卒乳3カ月前まで エクササイズを続けながら、左右バランスよく授乳を。卒乳3カ月前 エクササイズ、マッサージともに「こがおっぱいメソッド」をフルでスタート。マッサージで母乳の分泌が促されることもあるので専門医に相談の上行ってください。卒乳後 ノンワイヤーやカップ付きキャミをつけ続けないように気をつけて。ブラの見直しをしっかりと。詳しいエクササイズ方法は書籍でチェックを。女性ならば一度は読みたい一冊です。 2週間でおっぱいがグングン育つ! うっとり美乳塾
2015年11月12日こんにちは、風邪をこじらせて副鼻腔炎を患い中のイラストレーター栗生です。副鼻腔炎っていうと「航空飛行隊」みたいな語感でかっこいい雰囲気がありますけど、いわゆる蓄膿症のことなんですってね。服薬中ですがなかなか良くなる気配がなく、QOLが下がる一方です。夜中に咳き込むと家族が起きてしまうので、仕方なく仕事をするという、いいんだかどうだかわからない状況です。早くまともな生活がしたい…。さて、私のどうでもいい体調報告はさておきまして、10月に満9カ月を迎え、つかまり立ちと高這いによる後追いが激しくなってきた我が家の赤子氏。日を追うごとに動きが軽やかになり、ハイハイ中に勢いで軽く宙に浮いているときすらあります。母子手帳を見るとハイハイは7~9ヵ月、つかまり立ちが8~10ヵ月のうちにほとんどの赤ちゃんができるようになるそう。確かに一心不乱になって家中を動き回っています。ほぼこの通りに来ていますが、上の子がこれにまったく当てはまらない子だったため、動き回る乳児というものが非常に新鮮で、「そんなところでも立てるんだ! 赤ちゃんなのに!」「移動めっちゃ速い! 赤ちゃんなのに!」などといちいち騒いでいます。たっちやハイハイなどの動作のほかに、ねんねのころと比べて変わってきたなーと思うのが、親(私)への反応。いや、反応というか仕打ちというかですね。呼ぶとうれしそうに来る、授乳時の甘えっぷりなどは、そりゃあもうキュン死ものなわけですが、同時に痛いことも増えました。とにかく至る所をわし掴みにされ、噛まれるわしゃぶられるわ…。特に指を標的にされることが多いのですが、それがどうもこちらが痛がる様子を見て面白がっているようなのです。「あいたたたー」と叫ぶとニヤニヤしながらさらに噛んでくる乳児。2本のプリティな乳歯が刺さる刺さる…。ちなみに夫はそんなに噛まれていないよう。「この差はなんなのか、ひょっとして愛なのか、それならむしろウェルカムだ!」と今日も噛まれる母でありました。今日のかるた 「噛めばしみ出す親の味」
2015年11月11日小さな子どもでもできる絵の具遊び、「にじみ絵」をやってみたことはありますか?色が交じり合う様子がとてもおもしろく、初めて絵の具を使う場合でも、自由にのびのびと描かせてみると、きっといい作品になるでしょう。今回はそんなにじみ絵に精油を1滴たらした、「香りのにじみ絵」をご紹介します。にじみ絵に香りをつけるメリット香りをつけるメリットは大きく2つあります。1つめは、芳香浴ができるので、気分がリラックスしたり、リフレッシュできたりする効果があること。もう1つは、 プルースト効果 により、香りと思い出がリンクし、後になって香りをかぐことで、にじみ絵を行ったという楽しい記憶が思い出されることです。絵に「香り」という要素をプラスすることで、楽しさが一層ふくらみますね。「香りのにじみ絵」をやってみようではさっそく、香りのにじみ絵にトライしてみましょう。<用意するもの>・画用紙・水・好きな色の水彩絵の具・ふで・キッチンペーパー・好みの香りの精油・クレヨンおうちの中では汚れるのが心配な場合は、天気が良い時に庭やベランダなどの屋外で行うのもいいですよね。<やり方>1.画用紙を水で濡らします。2.多めの水で溶いた絵の具を好きなようにのせていきます。水にぬらす前にあらかじめクレヨンで絵を描いておけば、はじき絵にもなります。キッチンペーパーでおさえるように吸い取ると、やわらかい印象になりますよ。3.精油を好きな場所に1滴垂らして出来上がり。このほか、画用紙を濡らさずに水で溶いた絵の具で好きな絵や模様を描いたり(精油は最初に1滴垂らしてもOK)、ふでやスポンジで絵の具の上に水を垂らしてにじませたりする方法もあります。子どもの年齢に応じた方法で、楽しくやらせてあげましょう。絵の具や水が多くなって、色が混ざりすぎても大丈夫! キッチンペーパーで吸い取れば、いい感じに仕上がります。また、応用として、出来上がったにじみ絵を切り抜いたり折ったり、モビールに加工してみてもおもしろいですし、香りも楽しめるのでいいですね。さまざまなやり方で、香りのにじみ絵を楽しんでください。(中山真澄)
2015年11月11日日本では、文部科学省も推薦している、スイスを本拠地とするディプロマプログラム「IB(International Baccalaureate)」と呼ばれる国際バカロレアの人気が高まってきて、日本にあるインターナショナルスクールでは、IB教育を取り入れている学校も増えてきているようです。しかし、親子留学で人気のマレーシアやタイなどのインターナショナルスクールではイギリス式やアメリカ式カリキュラムを行うインターナショナルスクールが、まだまだ圧倒的に多いそう。今回は、そんな2つの異なるカリキュラム、イギリス式、アメリカ式の教育スタイルをご紹介します。ただ学校に通っただけでは卒業できない!? 義務教育修了時に試験がある、イギリス式カリキュラムイギリス式カリキュラムでは、日本の中学のように、普通に学校に通っているだけで卒業証書をもらうことはできません。義務教育修了時には、GCSE(General Certificate of Secondary Education)と呼ばれる中等教育検定試験を受けて初めて、日本で言う中学卒業と同等の資格を得ることができます。イギリス以外の国で英国プログラム(ケンブリッジプログラム)を行っているインターナショナルスクールではIGCSE(International General Certificate of Secondary Education)、一般にIGCE-Oレベルと呼ばれる国際中等普通教育証明書を修得する試験を受けなければなりません。その後、イギリスをはじめとする、その他の欧州諸国大学への進学を希望する生徒は、16才~17才の2年間、シックスフォームと呼ばれる高等教育を受講し、IGCE-Aレベル(International General Certificate of Education, Advanced Level)と呼ばれる試験を受けます。そして、その試験結果(A~E)が、大学の入学試験になるというわけです。東南アジアの経済大国であるタイでは、IGCE-Oレベルを取得すると、大学に入学する権利を得ることができます。また、IGCE-Oレベルを取得した後にIGCE-Aレベルへの勉強をせずに国際バカロレア(IB)を修得したいということであれば、国際バカロレア(IB)のプログラムを行う学校へ転入する事も可能です。かつてイギリスの植民地であったマレーシアやシンガポールには、圧倒的にイギリス式カリキュラムの学校が多く、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどのイギリス連邦諸国の大学進学でも、イギリスカリキュラムを受け付けている大学が多いようです。アメリカ式カリキュラムは、日本と同じ入学試験方式第二次世界大戦後、日本はアメリカ教育制度をお手本に、日本の学校制度を作りました。そのため、アメリカ式カリキュラムでは日本同様、イギリスのような義務教育修了の証明書試験はありません。高校入学時の試験は、日本の高校入試、ほぼ同じ。公立の学校を受験するにはSSAT(Secondary School Admission Test)を、私立の学校を受験するには、独立校入学テストISEE(Independent School Entrance Exam)と出願に必要なテストを受講しなければいけません。大学入試も、日本とほぼ同じ。星の数ほど大学の数が多いと言われるアメリカでは、大学入試試験も、推薦入学、芸能入学など、さまざまなスタイルがあります。一般的な4年生大学では、高校の成績、大学進学適性試験であるSAT(Scholastic Assessment Test)、もしくはACT (The American College Testing Program)のテスト結果、推薦状、小論文の提出、外国人はこれにTOEFLの点数が必要とされます。入学のためにテストを受けるアメリカ式カリキュラムと、勉強を終了した証明のために試験を受けるイギリス式カリキュラム。将来どのエリアの大学に入学するかによって、通わせるインターナショナルスクールの選び方も変わるかもしれませんね。(徳武加奈子)
2015年11月08日「子どもが片付けをしない…」こんなお悩みをもつ人は、決して少なくないはずですが、その実、「片付けをしないのは、うちの子だけなのでは?」という不安を抱えている人もいるでしょう。そんな皆さん、安心してください。この調査の結果を見ると、子どもが片付けをしないのは、どこの家庭も同じようです。約8割の親が、子どもと片付けについて、ストレスを感じている野村不動産アーバンネット株式会社は、子育てと住まいを考える情報サイト「ノムコム with Kids」内で アンケート を実施。「子どものお片付け」について、親自身が感じるストレスや、子どもが片付けられない場所やものなど、年齢別の調査結果を発表しました。「お子さまのお片付けに対して、ストレスを感じたことはありますか」というアンケートによれば、76.4%の人が「強く感じる」「やや感じる」としており、小学生をもつ親が特にストレスを感じていることがわかりました。また、子どもの片付けにおけるストレスは小学校から高校にかけて徐々に減っていくことも判明。親のストレスピークは片付け経験の浅い小学生の頃、と考えられそうです。子どもが片付けにくい「場所」と「もの」子どもが片付けられないで困っている「場所」についてのアンケートでは、小学生までは「おもちゃ収納」という回答が最も多く、中学生以上になると「学習机」であることがわかります。また、片付けられない「もの」については小学生までは場所とひもづく「おもちゃ、子どもの遊び道具」、中学生は「教科書、参考書など」、高校生以上になると「衣類、制服」という結果となりました。中学生になると、それまでのおもちゃから一変して学習に関連する場所やものが片付けられなくなるようです。机周りの整理整頓は、成績や勉強効率にも関係する可能性がありそうですね。子どもの片付けを促す工夫では、子どもに「片付け力」を身につけさせるには、具体的にどんなことをすれば良いのでしょうか。アンケートでは実際に行っている片付けの工夫について「定期的に片付けの見本を見せてあげる」「一緒に捨てるものを分類してあげたことで、自分でも要る・要らないの判断がつくようになった」「種類ごとに入れられる箱を用意し、箱単位に出し入れするようにした」とさまざまな意見が寄せられています。こうした言葉がけは、子どもの年齢に見合ったものを選ぶことが大切です。自分ひとりで片付けできるように、じっくりサポートしていくのが「片付け力」をつける近道かもしれません。片付けができれば、自然と気持ちもすっきりして前向きになるもの。片付けの良い効果を、子ども本人が実感できるようになるといいですね。(すだあゆみ)
2015年11月07日共働きの家族が多くなり、子どもを長時間預かってくれる保育園に通わせる人も多い昨今。認可園、認証園、認可外園など、何件の保育園に申し込んでも、どこにも受け入れてもらえず、あえなく高額な認可外保育園に入園させたり、泣く泣く仕事を辞めたりというママもいるかもしれません。こんな難保育園時代を迎えているのは日本だけなのでしょうか? 他国のワーキングマザーは、どうしているのでしょう? 今回は、働くママが多いと言われる、フランスとシンガポールの保育園事情をご紹介します。フランスでは、妊娠初期から保育園の待機リストに名前を連ねられる子どもを出産した後でも働くママが多いフランスは、近年、出生率が急激にアップしたことが知られています。おもな理由は、子育てのための各種手当が充実していること、そして、最長3年ほどの育児休暇が認められるなど、行政機関が手厚い子育て支援をしてくれることだそうです。しかし、どうやらその急激な子どもの増加によって、0~3歳までの子どもを預けることのできる保育園の数が不足しているようです。とは言え、多くの都市では、公立保育園の待機リストに、なんと妊娠初期のうちから名前を入れさせてもらえるのだとか。公立保育園への入園確率は日本同様、倍率が高いのでかなり難しそうですが、私立の保育園でも公的補助金が出るので、費用はそれほど変わらないようです。また、専門職以外であれば、日本のように残業がある会社もほとんどないので、時間通りお迎えにいけるのも、ママとしては嬉しいところですよね。保育園にするか、それともベビーシッターにするか、悩むシンガポールこちらの想像以上に働くママが多いシンガポール。公立の保育園だけではなく、私立の保育園も多く、日本語と英語のバイリンガル保育が可能な保育園もあるようです。20年以上前までは、保育園に入園できるのは2歳児以上の子どもからでしたが、少子化対策の一環として、国が生後2ヵ月からの入園を可能にしました。シンガポールでは現在、フル・デイケアの場合、7:00~19:00までの12時間、預かってくれる保育園も多いようです。それだけの時間、子どもを預けるとなると、高額な保育園料が痛いところですが、保育園料に関しては国から補助金の支給があるので助かるのだとか。ただし、シンガポールでは、英語や中国語を就学前に読み書きできるようにするといった就学前教育が一般的なので、保育園や幼稚園のうちから、しっかり宿題も出ます。これが、働くママにとっては、ちょっぴり悩むところ。ちなみに、乳児であれば保育園に通わせないで、タイやフィリピンから住み込みのナニー(乳母)さんを雇う家族も多いようです。ナニーさんを雇いながら社会性を身につけさせるために半日保育園に通わせるというのも、教育意識が高い、働くママたちの選択肢のひとつのようです。社会保障が充実しているフランス、経済&教育大国でもあるシンガポール。どちらも日本と同じような悩みがあるものの、国が働く女性へ配慮した政策を積極的に行っているところは、勉強になるかもしれませんね。(徳武加奈子)
2015年11月06日夫の実家で眠れない日々を過ごして4日ほどが経ったころ、夫の親戚が遊びにくることになった。結婚式でもお会いしたことのある伯母さんに、夫の従妹に、そのこどもたちがお祝いに来てくれた。こどもたちも初めて見る小さな赤ちゃんに触れて、終始嬉しそうだった。一緒に昼食をとり、子育てに関していろいろとアドバイスをもらって良い時間を過ごさせてもらったのだけれど…。その日の夜も、わたしは寝付けずにいた。うーんなんだか気持ちが悪いぞ…どうやら熱もあるようだ。身体が熱い。寝苦しさから喉が渇いたので、夜中水を飲みにキッチンへ。コップ一杯の水を「ゴクン!」と一気に飲みほして部屋に戻ると、急激な吐き気がやってきた。夜中3時ごろ、トイレに駆け込み「おえおえおええ~!」どうしたものか、全て嘔吐してしまった。ふと昨日のことを思い出す。そういえば、夫の伯母さんが「ついこの前、急性胃腸炎で家族全員嘔吐と下痢で大変だったのよ~」と話していたっけ。・・・・は! もしや、この急激な吐き気は、急性胃腸炎なのか?発熱嘔吐不眠産後の体力低下に加えて、この仕打ちはなんなのだろう。それでも、2時間起きに息子はおっぱいが欲しくて泣き出してしまう。「おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあ、おぎゃあああああ」あぁ、おっぱいをあげなくちゃわたしが頑張らなくちゃ。わたしが元気でいなくっちゃ、この子は生きていけない。大きくなれない。死んでしまう。母になったのに、身体を壊した自分が恥ずかしくて、情けなくて、辛くて、辛くて涙が出て来てしまった。「あぁ、お家に帰りたい」。 そう思ってしまった。実家に帰れば眠れるかもしれない。相変わらず義理の両親はわたしたちにとても良くしてくれて、家事は何一つしないでいい暮らしをさせていただいていたのだけど、気遣いから知らず知らずストレスが溜まっていたようで、不眠の辛さも重なって、体力的にも精神的にも辛くなってきてしまった。翌日、夫の家族に具合が悪いことを伝えると、とてもとても心配された。この時、ほとんど眠れていないことも告げると、ふみ婆が「その夜は授乳は大変だろうから、ミルクをあげてみよう」と提案してくれた。ミルクか、果たして飲んでくれるのだろうか?ネットで色々と調べてみると、哺乳瓶のちくびの種類によっては赤ちゃんが嫌がってミルクを飲もうとしないこともあるとのこと。これから先、ミルクを嫌がる赤ちゃんになってしまうと、搾乳するしかなく、今後誰かに預けることもなかなかできない。と書いてある。「うちの子はどうだろうか…」不安がよぎる。ミルクを飲まなかったら、この具合がすこぶる悪い中でも変わらず授乳をしなくてはならない。ただでさえおっぱいをあげているだけで、ものすごい体力を奪われているのに、この状態はピンチだ。産前に買っておいた哺乳瓶。このタイミングで早くも使うときがきてしまうとは。おっぱいの出も良いし、しばらくは完全母乳でいきたかったのに。無念! でも、今は仕方ない。ひとまずちゃんと眠れるように努力せねば。ふみ婆のお言葉に甘えて、その夜はミルクを代理で与えてもらうことにした。ベッドで横になり、安心感からか1時間程眠りにつくことが出来た。その後すぐに息子の泣き声が「うんぎゃあ、うんぎゃあ!」部屋越しに、夫とふみ婆がミルクをあげているようだ。飲んだかな、飲んだかな? 大丈夫かなぁ。わたしは、自分でおっぱいをあげられない不甲斐無さから、責任を感じていた。 やっぱり気になってしまい、ふらふらとした身体で、ドアを開け様子を見に行くと、歓は、ミルクを飲んでいた。「あぁ、よかったあ。あぁ、よかったぁ。えらいねぇ、歓。えらいよ、よく飲んだね」溢れ出す涙。ぬぐってもぬぐっても、止まらない。ゴクンゴクンと、一生懸命ミルクを飲む姿を見て、わたしは義理の母を前に、初めて号泣した。その姿を見て、彼女はわたしの背中をさすって「大丈夫よ、心配しないで大丈夫。ちゃんと元気に育つから、安心して大丈夫よ」と慰めてくれるのだった。これはきっと産後鬱の始まりだったのだろう。(Boojil)つづくまだまだ続く、試練におかっぱちゃんは耐えられるのか!?
2015年11月05日つらいことが、人生にはつきものです。学校では、勉強のこと、スポーツのこと、友だちのこと、と、試練の連続です。社会に出た後も、何度もへこたれそうになったり、ギブアップしたくなる時期があります。受験に失敗したり、部活でレギュラーになれなかったり。就職で失敗したり、結婚する約束をしていた人に急に別れを告げられることもあるかもしれません。多くの人には、20代で大きな試練がきます。そのとき、もうちょっと頑張ろうと思えるのか、それとももうダメだと諦めてしまうのか。その粘りやふんばりができるかできないかで、人生の道は大きく分かれます。お子さんの人生にも、残念ながら、その「つらいこと」はやってきます。大切なのは、「つらいこと」があったときに「立ち直ることができるタフなこころ」を育てていくことです。そのうえで大切なのが、親が愛情を惜しみなく注ぐことです。とくに0~6歳(乳幼児期)は、「心の土台づくり」となる重要な時期です。人生における基本的な安心感、信頼感などが育つ時期です。愛情をたっぷり受けた子どもは、「ぼくは(私は)愛されている。大切にされているんだ」と実感します。すると、「自分は幸せになっていいんだ。なれるんだ」と自分を肯定する気持ちを持つことができるようになります。お子さんに「愛している」と言葉でどんどん伝えてください。心で思っているだけではなく、「愛している」と言葉で言いましょう。だっこしたりタッチしたり、たくさんスキンシップを行ってください。ぎゅっとしたり、ほっぺにチュッとキスしたり、スキンシップをされてください。そうされていると、「ぼくは、わたしは、愛されているんだ!」という感覚が育ちます。この感覚が、将来、お子さんが「つらいこと」を乗り越えていくうえで、基本的な「生きる力」になっていくのです。「心の折れない子」に育っていくのです。ラブとハッピーに満ちた子育てで「立ち直り力」(レジリエンス)が育つラブとハッピーに満ちた時間をすごし、お子さんが「愛されている実感」を持つことができると、それが大きな自信につながります。すると、そのあとの人生で、たとえ失敗しても「大丈夫!」と思えるような大きな自信を持つことができるようになるのです。この「こころの回復力」=「立ち直り力」のことを、心理学では「レジリエンス」といい、いま、子育てでもっとも重要な「育てておきたい力」の一つとして、注目されています。6歳までの、愛に満ちた子育てが、お子さんが20歳以上になったときに、「困難を乗り越える力」となって生きてきます。それは、幼少期に「心の土台づくり」ができているかどうかにかかっているのです。0~6歳の時期に「親から十分に愛された」という経験が少ないと、人間は、心が折れやすくなります。実際、何かにつまずくと「もう頑張れない」となってしまう人のカウンセリングをしていると、「幼いころに、お母さんと楽しく遊んだ思い出が思い出せない」というのです。楽しい思い出をたくさんつくりましょう。そして「あなたなら大丈夫」「きっとできる」と信頼と期待に満ちた言葉をかけていきましょう。(諸富祥彦)
2015年11月05日こんにちは、私イラストレーターの栗生です。こっちで椅子の足をかじっているのはうちの赤子。おもちゃも好きだけど、お母さんの本をちぎって食べたり、つかまり立ちでテーブルの上のものを落としたりするのも大好き。あら、部屋の隅に何かを見つけたみたい。LANケーブル…それはちょっとやめとこう、ね。あらあら、今度は棚に向かって爆走だ(ハイハイで)。角が当たると痛いと思ってつけたコーナーガード、活躍する間もなくむしりとられてかじられてる。これは逆効果…! さらに乳幼児世帯にはおなじみのジョイントマット、これも思いっきり引きはがされてる…! せつない! 親せつない!…という具合に、動き始めた赤ちゃんにとって家の中は気になるものがいっぱい。親はもちろん、口に入れられたり壊されたくないものを赤ちゃんの手の届かないところに上げ、角ばっているところにはクッションガードを施すなどします。しかし、赤ちゃんは日ごとにできることが増えていく生き物。ガードを破り、届かないと思われていたところに手を伸ばすこともあります。我が家の赤子は8カ月に入ってつかまり立ちを頻繁にするようになったのですが、オムツを捨てるプッシュタイプのゴミ箱がつかまるのに絶妙な高さであるらしく、手をかける→ふたが開く→気がついたときには部屋中クッサー!! …ということがしばしばありました。ケガをするわけではないのでいいんですが、親の心が地味にダメージを負う出来事でした。今日のかるた「おもちゃより気になるものがここにある」
2015年11月04日寒い冬、あったかいお鍋が恋しくなる季節です。忙しいママにとっても、お料理の手間が少ない鍋料理はありがたいですよね!お鍋の良さは、お肉や魚介類、野菜やお豆腐など、さまざまな食材を食べられて栄養価が高い!というだけではありません。実は、みんなでお鍋を囲んで、にぎやかに「楽しく食事をすること」そのものが、体にとっても、心にとっても、とても大切なことなのです。食べ物を「栄養にする」ために大切なこと食べることは、必要な栄養を摂取し、健康な体を作るために欠かせませんが、それと同じくらい、「楽しく食事をする」ということが、心と体を育んでいくのには重要です。楽しい気分で食事をすると、体内の副交感神経がはたらいて、体がリラックスした状態になります。そうすることで、唾液がたくさん出て、胃や腸のはたらきも活発になり、きちんと食べ物を消化し、体にとって「ちゃんと栄養になる」食事をすることができるのです。笑顔で食卓を囲める環境は、子どもにとって大切な体験「食事が楽しい!」と感じるシチュエーションにはいろいろありますが、中でも、「みんなで一緒に食べる」というのは、とても大きな要素です。特に子どもたちにとっては、「おいしいね!」と笑顔で食卓を囲める環境は、これから大人になっていく過程でも大切な食体験になります。ママやパパ、家族と一緒に食べるごはん、学校でお友達や先生と食べるごはん。毎日のごはんだからこそ、子どもにとって楽しく、幸せなものにしてあげたいもの。「食べることは楽しいこと!」と思える経験を、ひとつひとつ積み重ねてあげたいですね。みんなで囲むあったかお鍋で、栄養満点ごはん!そんな家族のだんらんにもピッタリの鍋料理ですが、子ども向けにひと工夫することで、ますます楽しくおいしくなります。子どもと一緒に食べる時には、少し薄味にし、辛くしないなど味付けに気をつけましょう。大人は、取り分けた後に、ポン酢や薬味など、ひと味を加えるのもいいですね。さらに、具材にもひと手間。子どもの好きな具材を入れたり、ウインナーをタコさんにしたり、にんじんなどの野菜をかわいい形に型抜きして入れるのもおすすめです!野菜のビタミンなどは、スープにたっぷり溶け出しているので、スープも一緒に飲めるような味付けにするか、最後にシメのごはんや麺類を入れて、汁ごと食べられるようにすると、さらに栄養満点で体もあたたまる、最強メニューになりますよ。(あまやゆか)
2015年11月03日「どならない」のではなく、「どなる頻度」を減らす 叱る=しつけにはならない!? どならない子育ての練習(1)「身支度をグズグズする子」への処方せん どならない子育ての練習(2)「ごはんを集中して食べられない子」への処方せん どならない子育ての練習(3)「出かける前なのに遊び続ける子」への処方せん の続きです「つい子どもにキレて、自己嫌悪になる。そんなの、僕だってよくあります」。と言うのは、『どならない子育て』の著者、伊藤徳馬さん。プライベートでは2児の父だ。伊藤さんが実際にご自分の娘さんに試し、その効果を実感した「どならない子育て練習法」について、5回に渡ってお届けしたこの特集も、今回が最終回。伊藤さんのお話の中から、私が印象に残った部分をまとめてみた。「褒められて育っていない」のに「褒める子育て」をするのは難しい「私も含めて、今の子育て世代は、『(子どもを)褒めましょう』と言われても、自分たちは褒められて育っていないし、あいまいな表現で指示を出されてきたし、重たい罰をもらって育ってきました。だから、なかなか子どもを褒められないし、『褒めて育てるのなんて理想論だ』とも思えてしまいます。今はそれだけ混沌としているのです。」(伊藤さん)なるほど!と、思った。自分がされていないことを、子どもにやれと言われても…。自分たちはそう育てられていないのに、子育ての専門家は口を揃えて「子どもは、褒めましょう」と言う。混乱が起こるのは、ごく当然のことなのかもしれない。そこで役に立つのが、具体的な方法論。「母性が」とか「努力が」という観念論ではなく、今まで紹介してきた「具体的な方法論」があると、目の前の霧がパーッと晴れたような気分になった。みんな、実生活ではどなっている「ここは、とっても大事だし、強調しておいて欲しいのですが」と念押しされたのが、「伊藤さんも、実生活では完全にどならなくなったわけではない」という事実。伊藤さんは市役所の職員なので、講座の受講者が生活圏内に住んでいるということもありえる。だから最初に、「近所のスーパーなどで私を見かけても、子どもをめちゃくちゃ叱っている場面だったりしたら、見て見ぬふりをしてくださいね」と必ず伝えているとか。また、家庭内では妻に「どならない子育て」をレクチャーしないことも心がけている。「そんなことを上から目線で行ったら、『じゃあ、アナタやってよ!』とキレられるだけですから。僕以外の講師陣の男性たちはみんな、そこはとても気をつけている点です。」(伊藤さん)頭でわかっていても、できないことなんて山ほどある。ましてや夫に上から目線で言われたら、そりゃ、キレて当然だ。では、どうするのか? 「実際に自分がやってみせるという積み重ねです」と伊藤さん。なるべく気楽に!伊藤さんにマンツーマンでお話を伺い、原稿を書いた私。けれども、「明日から立派な母になれるか?」というと、まったくもって自信がない。というか、「無理だ!」と、この場で断言できる。では、伊藤さんのお話がムダだったのか?というと、それもまったく違う。今回教えてもらったことは、必ず頭の片隅に残っているからだ。それを少しだけ実践してみるだけでも、きっと何かが違ってくることだろう。なるべく気楽に! ボチボチとがんばってみたいと思う。(楢戸ひかる)「どならない子育てについて、もっと、知りたい!」と思った人は◇つい子どもにキレて自己嫌悪…そんな私にサヨナラ!NHKあさイチ、朝日新聞、読売新聞などで話題! 人気のあの講座が本になりました。◇ どならない子育て (著者:伊藤徳馬/ディスカヴァー・トゥエンティワン) 定価:1,300円(税別)
2015年11月01日「つい子どもにキレて、自己嫌悪になる。そんなの、僕だって、よくあります」。と言うのは、『どならない子育て』の著者、伊藤徳馬さん。プライベートでは2児の父だ。伊藤さんが実際にご自分の娘さんに試し、その効果を実感した「どならない子育て練習法」。今回は、「出かける前なのに遊び続ける子」に対して、使うとどんなアプローチになるのか? 具体的な実例で検証をしてみよう!「どならない子育て練習法」の基本的な考え方は、コチラをどうぞ! 「どならない」のではなく、「どなる頻度」を減らす 叱る=しつけにはならない!? どならない子育ての練習(3)出かける前だというのに、つみ木遊びを切り上げられない三郎くん朝の身支度がやっと終わり、保育園に行くまでには少し時間があります。三郎くんは、お気に入りのつみ木遊びを始めました。ママと三郎くんは「15分後に出かけるから、積木を片付けようね」と約束していました。15分経って、出かける時間になったので、ママは三郎くんに「出かけるから、つみ木を片付けて」と言いました。すると、三郎くんは、「まだ遊ぶ! 片付けるの嫌だ!」と大声で叫んで、持っていた積木を投げました。 不穏な空気が漂いまくり! ここは難しいが、あえてノーヒントで、肯定的な表現を使って、簡潔に何をすべきかを三郎くんに伝えてみよう。「優先順位が一番高い」と親が思うことだけを叱る今回の場合、三郎くんは3つの問題行動を起こしている。1.約束を守らず、片付けをしなかった2.イヤだと大声で叫んだ3.つみ木を投げた 子どもが一度に複数の問題行動をした、もしくは子どもを注意したら反抗して新たに悪さをした、というのはよくあること。「この時どう対応するかというと、1つに絞って話すのです。親としては、どれもつぶしておきたいところですが、ぐっとこらえて、優先順位の一番高いことだけについて叱るのです。」(伊藤さん)3つとも一気に指摘しようとすると、お説教が長くなる。そうなると、親が一生懸命叱った努力は報われず、子どもには話が多すぎて内容がぼやけてしまう。それよりも、ここは気持ちを切り替えて、1つに絞るほうが効果的。なぜなら、その方が伝わりやすいから。「あと、ここでも共感的な表現が欲しいところです。これがあるだけで、話が通りやすくなります。」(伊藤さん)答えとしては、「片付けるのがイヤなのはわかったけど、大声で叫ぶのはよくないよ。ママと同じ声の大きさで、もう一度『イヤだ』っていってみて」または「積木を投げるのはよくないよ。拾って」などだ。口答えにはどう対応するのか?しぶしぶ片づけをはじめた三郎くん。しかし、納得できなかったらしく、片付けを途中でやめてしまった。ママが再度、「片付けて」と言うと、三郎くんは「あとでまた遊ぶから片付けない。テレビだってしまったりしないでしょ」と屁理屈をママに言う。 ここでは、「積木を片付けること」だけに絞って三郎くんに話をしてみる。三郎くんに何をすべきかシンプルに伝えてみよう。答え:「まず片付けよう」三郎くんは、口答えを続けた。「なんでいつも片付けないといけないの! また遊ぶのに! ママのいじわる!」 三郎くんに何をすべきか伝えてください。答え:「三郎くん、片づけよう」三郎くんは口からつばを出して、「ぶーっ」と吹いて抵抗しました。でも、まだ話は通じそうで、かんしゃくは起こしていない。 三郎くんに何と伝えるべきか? 「共感的表現」を入れつつ、三郎くんに何をすべきか伝えてみよう。答え:「はいはい。片付けよう。片付けしたくないのはわかったよ。それに、まだ遊びたかったんだよね。それはわかった。でもね、もう出かける時間だから片付けよう」「子どもがかんしゃくを起こすわけではなく、抵抗はしていても話が通じる状態であれば、このようなやりとりで結構丸くおさまったりしますよ」と、伊藤さん。しかし、それにしても根気強すぎやしないか? 私には無理だ!!心と時間に余裕がある時にトライしてみる「もちろん、いつもこんな対応ができる親なんていません。さきほどのやり取りは、心と時間に余裕のある時だけ、トライしてみてください。もしかしたら、それでうまくいって、成功体験ができたらラッキーくらいの気持ちで。イライラしている時、気持ちに余裕がない時は、このような対応ができなくて当然です。できなくても気にしないでください。」(伊藤さん)ホッ。それなら、良かった。「心と時間に余裕がある時だけで良いのなら、トライできるかも」と、なぜか安堵する。子どもの口答えにつられて、話の焦点がぼけないように気をつける「それと、子どもが口答えをすると黙っていられず、会話上でも1つ残らずつぶそうとする親御さんの姿をよく見かけます(会話が好きな方に多いような気がします)。子どもの口ごたえにつられて、話の焦点がぼやけないように気をつけましょう」それも、私やっていますけど!? 子どもとの接し方の根本を、見直したくなってきた。次回はいよいよ「どならない子育て」の最終回。伊藤さんへの取材で印象に残った発言をまとめました。(楢戸ひかる)「どならない子育てについて、もっと、知りたい!」と思った人は◇つい子どもにキレて自己嫌悪…そんな私にサヨナラ!NHKあさイチ、朝日新聞、読売新聞などで話題! 人気のあの講座が本になりました。◇ どならない子育て (著者:伊藤徳馬/ディスカヴァー・トゥエンティワン) 定価:1,300円(税別)
2015年10月31日「つい子どもにキレて、自己嫌悪になる。そんなの、僕だってよくあります」。と言うのは、『どならない子育て』の著者、伊藤徳馬さん。プライベートでは2児の父だ。伊藤さんが実際にご自分の娘さんに試し、その効果を実感した「どならない子育て練習法」。今回は、「ごはんを集中して食べられない子」に対して使うとどんなアプローチになるのか? 具体的な実例で検証をしてみよう!「どならない子育て練習法」の基本的な考え方は、コチラをどうぞ! 「どならない」のではなく、「どなる頻度」を減らす 叱る=しつけにはならない!? どならない子育ての練習(2) 朝ごはん中に牛乳の入ったコップを揺らしたり、窓の外が気になる次郎くん身支度が終わった後は、朝ごはんです。次郎くんは、目の前の食事にちっとも集中せず、ごはんを食べながら牛乳の入ったコップを揺らして遊んだり、窓の外を見たりしています。「もう、早く食べてよ。保育園に行く時間でしょ!」という言葉が喉から出かかりましたが、ぐっと飲み込んで。さて、まず何をしましょうか? 今回は「 子どもへの伝え方 ポイント4つ 」のうち、「環境を整える」と「肯定的な表現」の2点の練習をしてみよう!環境を整え、シンプルに伝えるまず、環境面を整える。答えは、「子どものそばに行き、目線を合わせる。コップから手を離させる」だ。子どもに声をかけて、子どもがママの目を見る。これでやっと、「伝える環境が整った」と考える。次は、行動を具体的に表現するのをパワーアップさせて「肯定的な表現」を使う。「コップを持つなら牛乳を飲んでね」とか、「遊ぶのはよくないよ。ごはんを食べてね」となる。ちなみに否定的な表現であれば、「コップで遊ばないで」となる。窓の外が気になることについては、「次郎、前を向いて食べてね」とシンプルに伝える。ママが使いがちな疑問形3パターンここで、伊藤さんからのワンポイントアドバイス。「講座の中で、ママ達の答えに疑問形がよく登場します。この疑問形の使い方、ちょっと注意が必要です」<パターン1> 伝いたいことを明確にしてフラットに聞く疑問形ママ「今さぁ、横向いて食べているけど、それはよいこと? 悪いこと?」次郎「悪いこと」ママ「そうだよね、じゃあ前を向いて食べよう。これは子どもに考えさせたり、子どもの理解を確認できていて良い。<パターン2> 優しすぎる疑問形ママ「次郎くん、何をしているのかな?」次郎「ごはん食べているの」ママ「そうかぁ。今、横向いて食べてるけど、それはいいことかな?」次郎「いいことだよ」ママ「うーん、ママは横を向くのはいけないことだと思うけど、どうかな?」講座内でトレーナーは子ども役をするので、伊藤さんは子ども役で何度もこのパターンに出くわしているそう。そして実感を込めて、「これは本当にわかりにくいです」と言う。その場の雰囲気を理解すれば、言われているニュアンスが「横を向くな、前を向け」なのはわかるはずだが、言われている側からすると、ただ質問されているだけで、親の意図がわからなかったりする。<パターン3> 親の怒りやイヤミが込められた疑問形ママ「ねぇ! ママなんて言いたいかわかる?」「これもわかりにくいです。私自身も、妻から唐突に『ねぇ! 何か言うことないの? なんで怒ってるかわかる?』と言われると困ります(汗)。」(伊藤さん)サーッと血の気が引いた気分になった。たしかに、夫に同じことをされたら、気分が悪くなりこそすれ、「〇〇しよう」という前向きな気持ちにはまったくなれない。当然、子どもだって同じだろう。大好きなママにケンカ腰の声かけをされたら、それだけで心臓バクバク。ちょっとだけ想像力を働かせて子どもの立場になってみると、普段、子どもの置かれている状況が、かなり厳しいことが理解できた。伝わらないと親がしんどくなるだけ「あと、『なんで〇〇するの!』」というのもわかりにくいです。『なんで着替えないの!』『なんでお茶をこぼすの!』というやつですね。」(伊藤さん)一応、質問というかたちはとっているが、皮肉や責めることが目的であって、理由を聞く気がない。子どもが理由を答えようと「だって」と言うと、即座に「だってじゃないでしょ!」とカウンターが飛ぶ。嗚呼、ありがちすぎる!!!「パターン2とパターン3は、直接はっきりと言わず、言外の意図を察しなさいというわかりにくい表現です。そんな質問をするのなら、率直に『横は向かずに前を向いて食べてね』とシンプルに言ったほうがよっぽど伝わりやすくて楽です。伝わらないと親がしんどくなるだけです。」(伊藤さん)はぁ……。今まで私は何をやっていたのだろう? という気になってくる。気を取り直して、次回は、「出がけ前なのに遊び続ける子」に対して、「どならない子育て練習法」を使うとどんなアプローチになるのか? 具体的な実例で検証をしていきます。(楢戸ひかる)「どならない子育てについて、もっと、知りたい!」と思った人は◇つい子どもにキレて自己嫌悪…そんな私にサヨナラ!NHKあさイチ、朝日新聞、読売新聞などで話題! 人気のあの講座が本になりました。◇ どならない子育て (著者:伊藤徳馬/ディスカヴァー・トゥエンティワン) 定価:1,300円(税別)
2015年10月31日「つい子どもにキレて、自己嫌悪になる。そんなの、僕だって、よくあります」。と言うのは、『どならない子育て』の著者、伊藤徳馬さん。プライベートでは2児の父だ。そんな伊藤さんが実際にご自分の娘さんに試し、その効果を実感した「どならない子育てプログラム」。今回は、「身支度をグズグズする子」に対して、「どならない子育て練習法」を使うとどんなアプローチになるのか? 具体的な実例で検証をしてみよう!「どならない子育て練習法」の基本的な考え方は、コチラをどうぞ!・ 「どならない」のではなく、「どなる頻度」を減らす ・ 叱る=しつけにはならない!? どならない子育ての練習(1) パジャマ姿でボーっとしている太郎くん太郎くんは、朝、なかなか短時間で着替えることができません。今日も服が入っている引き出しの前で、パジャマ姿でボーっとしています。ママは、台所のカウンター越しにその姿を見つけました。ママと太郎くんの間には5mほどの距離があります。 今回は前回紹介した「 子どもへの伝え方 ポイント4つ 」のうち、「行動を具体的に表現する」と「環境を整える」の2点の練習だ。環境面を整えるまず、環境の面では、ママと子どもの間には5mほどの距離がある。親の気持ちとしては、その場で太郎くんにガツンと言いたいところだが、離れたまま大声で話しても負け戦になるだけ。ママは、話をする前にどうすればよいだろうか?答えは、「まず、子どものそばに行って、しゃがんで目線を合わせる」だ。子どもに声をかけて、子どもがママの目を見る。これでやっと、「伝える環境が整った」と考える。環境が整ったので、ママは行動を具体的に表現して、太郎くんに何をすべきかをシンプルに伝えてあげる。どんな声かけがあるだろう?「いいかげんにしなさい!」「いつまで◯◯しているの?」はNG答えは、いくつもある。「着替えてね」「まずパジャマを脱いで」「早く着替えてね」など。ちなみに、NGな言い回しは、「いいかげんにしなさい! いつまでボーっとしているの?」この原稿を書いている私は、「私、そのまんまのセリフ言っているわ!」と、唖然とした。けれども、この言い回しだと、あいまいな表現なので伝わらないそう。思わず言ってしまうが。子どもは気持ちを切り替えるのに時間がかかるもちろん、1回言っただけでは、子どもは動かないことのほうが多い。子どもは、わかってはいても、気持ちを切り替えるのに時間がかかることがあるからだ。「そういう時は、怒らずに5~10秒くらい間隔を置いて落ち着いたトーンで『着替えてね』とだけ繰り返すとうまくいくことがあります。ガミガミ言わずに、子どもが自発的に動くまで待つのです。」(伊藤さん)うわっ! もう、この時点で相当に難易度が高いんですけど!「そんなもんだ」と思う「1回の指示で従わなくても『そんなもんだ』と思って、何回かチャンスをあげてください。そうすると、意外に子どもはすんなり行動できたりします。もちろん、これも可能性の話なので、何回言ってもできないこともありますが、やってみると、『あっ、3回言っただけでできた』なんて場面に出くわしたりします。」(伊藤さん)これで着替えができたのであれば、褒めてあげる。「親に言われたからであっても、子どもの意志でできたことは良いことですから」と、伊藤さん。しかし伊藤さん、立派すぎやしないか!? いやいや、私がダメなだけなのか…。でも、ひとつわかったことがある。それは、今までの私のやり方では、子どもには伝わりづらかったということだ。目から鱗がポロリと落ちた気がした。次回は、「ごはんを集中して食べられない子」に対して、「どならない子育て練習法』を使うとどんなアプローチになるのか? 具体的な実例で検証をしていきます。(楢戸ひかる)「どならない子育てについて、もっと、知りたい!」と思った人は◇つい子どもにキレて自己嫌悪…そんな私にサヨナラ!NHKあさイチ、朝日新聞、読売新聞などで話題! 人気のあの講座が本になりました。◇ どならない子育て (著者:伊藤徳馬/ディスカヴァー・トゥエンティワン) 定価:1,300円(税別)
2015年10月30日産後、実家での暮らしも10日が過ぎ、子どものいる生活が少しずつ定着してきた。両親は初孫につきっきり。息子の歓がちょっと目を開けるだけで「おぉ、起きたのか!」「誰に似てるかな~よちよち」などと、終始笑顔で接している。わたしの方はと言うと、相変わらず2時間半おきに起きては、授乳をする日々。1日のうち、授乳している時間以外はほぼ目を閉じている息子。生まれてまだ10日。小さな身体に小さな手足。ただ眠っているだけなのに、どうしてこんなにもかわいいものか。睡眠不足でぼやぼやの頭でも、息子を抱きしめれば何でも頑張れる気がした。話は変わるが、夫とは高校時代の同級生同士。そのこともあって、実家同士がとても近い。初孫となった息子とこの時期一緒に生活できるのは、とても貴重なことだし、何よりの親孝行になると考え、わたしは次の日から、夫の実家でも一週間暮らすことにしていた。世間では、嫁・姑問題が勃発し、夫の実家で産後過ごすことは稀なようだけれど、おかげさまで義理の両親とはとても仲が良くさせてもらっているし、きっと互いに良い時間を過ごせるだろう。そんな気軽な気持ちでいた。翌日、揃えたばかりの赤ちゃんグッズを全て車に詰め込み、夫の実家へ。大量のオムツに、下着、ベビーバス、赤ちゃんとは小さな身体の割に、必要な物が多い。ちょっとした引っ越しをする気分だった。わたしは、新しい環境で息子と、夫家族と過ごすことを楽しみにしていた。義理の両親は、ふみ婆と、すみ爺。初孫は最高にかわいいようだ。そして彼らは、孫をあやすときだけ、キャラクターが崩壊する。「あら~かわいいでちゅねえ~」「しょーか、しょーか(そうか、そうか)」世の爺さん、婆さんは孫を抱っこしては、こうしてみんな赤ちゃん言葉になってしまうのだろう。その日の夜はご馳走だった。「ちゃんと食べて、元気になって、おっぱいがたくさんでるといいからね」実家でも母が毎晩栄養満点のおいしい食事を用意してくれていたけれど、こうして義理の母も、わたしにとても尽くしてくれた。あぁ、なんてありがたいこと。夫も久しぶりに過ごす家族との時間がとても嬉しそう。結婚して、家族になって、こうしてまた新しいメンバーを迎えられて本当によかった。夕食を食べて息子の沐浴を終わらせ、「さぁ眠るか~」とベッドに入るも…はて。眠れない。しばらく目をつむっていても、刻々と過ぎていく時間。0時、1時、2時…「おぎゃあ、おぎゃあ」その間にまた息子の歓が泣き出した。すぐに抱き上げ、おっぱいをあげる。満足したのかまた深い眠りに入る息子。うーん、うらやましい。わたしもこうして誰かに抱っこされながら眠りたい。眠気はMAXを迎えているのに、どうやっても寝付けないのは、どうしてだろう?夫がちょっと寝返りをうっただけで音が気になってしまい寝付けない。「はぁ、これは困ったな…」わたしはこんなに神経質だったっけ?目をつむりながら、眠ろうと努力してみたけれど無理だった。その間、自分が小さかったときのことを思い出したり、その日の出来事を思い出したりしていたら、いつの間にか外が明るくなり朝になってしまった。…しまった。眠れない。これは…どうしたものか。その日以降、わたしは不眠気味になってしまった。きっと、環境の変化のせいだ。おっぱいも数時間おきにあげないといけないし、眠れないのはなかなか辛いものである。そんな中、かわいいはずの息子が泣き始めると「わたしだって泣きたい」と悲しくなってしまい、一人息子を抱きしめながら部屋でしくしく泣いた。ただ眠れないことでこんなにも追いつめられるとは、思っても見なかった。こんなにもメンタル面が弱くなるとは、とほほ。そんなある日、またしても事件が勃発するのであった…。(Boojil)つづく
2015年10月29日「どならない」のではなく、「どなる頻度」を減らす の続きです。「つい子どもにキレて、自己嫌悪になる。そんなの、僕だってよくあります」。と言うのは、『どならない子育て』の著者、伊藤徳馬さん。プライベートでは2児の父だ。伊藤さんが実際にご自分の娘さんに試して、その効果を実感した「どならない子育て練習法」。今回は、その基本的な考え方を紹介しよう。しつけとは教育、そしてトレーニング最初に最も根本的な問いが伊藤さんから、問いかけられる。「しつけとは何でしょうか? そもそも、私たちは何のためにしつけをするのでしょうか?」たいていの人は「子どもがうまく生きられるため」「幸せに生きられるように」「まずまずの生き方ができるように」といった回答となるのでは? つまり、私達がしつけで実現したいのは、特別なことではなくて、普通のこと。「こうしたら、お前もうまくやっていけるよ」ということを子どもに伝えるようとしているのだ。「どならない子育て練習法」風に少し堅い表現で言うと、「しつけとは教育、そして、トレーニング」ということになる。「しつけ」=「叱る」となってしまう理由教えるためには、まず伝わらないと始まらない。ところが、子どもにはなかなか伝わらない。何回言っても直らない。注意をすれば、聞こえないふりをしたり(そもそも聞こえていない)、言い訳を始めたりして、伝わらないことの方が多かったりする。そうなると、いつの間にか叱る頻度が増え、子どもを強く叱る↓子どもが泣く↓子どもが反省して「ママごめんなさい」と言う↓「まぁ伝わったのかな」と、親の気が済んで終了というように、叱ることで成立するしつけが多くなり、「叱る」=「しつけ」となっていきがちだ。子どもに話を伝えるためのポイントけれども、「叱る」ことは、しつけの手段であって、目的ではない。繰り返すが、「しつけとは、教育、そして、トレーニング」なのだ。では、なかなか話が伝わりにくい子ども相手に、どのようにすれば伝えられるようになるのだろうか? それには、以下の4点がポイントとなる。<子どもへの伝え方 ポイント4つ>1.行動を具体的に説明する子どもには、あいまいな表現では伝わらない。具体的な「動詞」で、シンプルに伝える。また「〇〇するのはよくないよ。△△してね」というふうに人格ではなく、行動を指摘する。2.肯定的表現をする「〇〇しないで!」はよく使う言い方だが、わかりにくい。「〇〇してね」の方が伝わりやすく、指示にも従いやすくなる3.共感的表現を使う「〇〇したい気持ちはわかるよ。でもね……」。たったこれだけのフレーズをつけるだけで、親が一方的に叱る形を避けられる4.環境を整える子どものそばまで行って、目線を揃える。周りに子どもの注意をそらすものがない環境で伝えるなど、一工夫をする(「どならない子育て」より一部抜粋)上記を読んだだけでは、「それが良いのはわかるけれど…」という感じかもしれない。次回は、いよいよ実践だ。「身支度をグズグズする子」に対して、「どならない子育て練習法」を使うとどんなアプローチになるのか? 具体的な実例で検証をしてみよう。(楢戸ひかる)「どならない子育てについて、もっと、知りたい!」と思った人は◇つい子どもにキレて自己嫌悪…そんな私にサヨナラ!NHKあさイチ、朝日新聞、読売新聞などで話題! 人気のあの講座が本になりました。◇ どならない子育て (著者:伊藤徳馬/ディスカヴァー・トゥエンティワン) 定価:1,300円(税別)
2015年10月29日指先を使うと脳の発達に良いと言います。しかし、いったいどんな遊びを子どもたちにさせてあげれば良いのかわからない人も多いのでは。そもそも、子どもの肢体感覚はおへそを中心に外側へと広がっていきます。腹筋がつくと、背筋を自然と鍛え、それと同時に腰まわりと首も自分で使えるようになり、この過程を経てお座りができるようになるのです。お座りができると視界が広がるので、いろいろなものに興味を示し、手を広げつかもうとします。そのため、腕、手首、指先を動かします。それと同時に、少し離れたものをつかむため、股関節、膝、足首、足の指を動かそうとするのです。このような、身体的な発達を利用して0歳の間にできる遊びがあります。その名も「マカロニ落とし」。用意するものは、細いマカロニと空のペットボトルのみ。お座りした赤ちゃんの前でマカロニを散らばせ、一つだけ手にとってペットボトルに落とします。まずは大人がお手本を見せてあげてください。きっと、マカロニが落ちる様子、底にマカロニが当たった音に反応するはずです。もちろん、いきなりペットボトルの口に細長いマカロニを入れることは難しいのですが、何度も繰り返せば少しずつ赤ちゃんでもできるようになります。この「マカロニ落とし」は脳を刺激するための大切なポイントが2つ隠されています。1.「つまむ」指先を使うことは、赤ちゃんにとって非常に困難なことです。手のひらの発達は指先の発達よりも早いので、複数のマカロニをつかむことは簡単ですが、一本のマカロニを指先でつまむのは至難の業。経験のない動作を行うことは脳への大きな刺激になります。2.「集中する」赤ちゃんにとって細いマカロニを1本つまみ、細い飲み口に落とすことは容易なことではありません。途中で落とさないように試行錯誤を繰り返し、頭をフル回転させなければいけません。子どもにはたくさんの初体験が詰まっているマカロニ落とし。何より、マカロニは口に入れても害がないというのも安心ですね。気軽に始められるので、ぜひ試してみてください。(ポセイドン・ヨーコ)
2015年10月28日どうもこんにちは。朝晩冷え込むようになり、掛け布団をはねのける子どもたちの布団を掛け直す仕事に従事していたところ、あっさり風邪をひいた栗生です。そして努力の甲斐なく鼻水をたらしている子どもたち。秋、それは切ない季節でございます。さて、赤ちゃんカルタ第4回は「え」です。赤ちゃんって体がとても柔らかいですよね。我が家の赤子も180°以上開閉脚しながらのアクロバティック飲乳、前後に開脚しながらおもちゃの味くらべをするなど、日々驚きの姿を披露しています。これは日中に限ったことではありません。人々が寝静まった夜間にも行われます。ある夜、寝室で何かうごめいている気配がしたのでそーっとのぞいてみたところ…そこにはうつぶせになりヒップアップに励む赤子の姿が!またある夜、突如鼻に痛みを感じて起きると…上下さかさまの状態から回し蹴りを連続で放ってくる赤子の姿が! 君は格闘家か! 親はサンドバッグか!上の子の乳児期には夜泣きで起こされることが多かったのですが、今はこのヒップアップからの回し蹴りやかかと落としといった足技をくらって目が覚めます。ヒップアップは親を油断させるトラップだったのです…。初めて赤ちゃんのダイナミックな寝相を目撃したときは、あまりの自由さに感激すらしたものですが、暴力に訴えるのはやめていただきたいと切に願う秋の夜長でありました。今日のかるた「エクササイズに余念なし」
2015年10月28日「つい子どもにキレて、自己嫌悪になる。そんなの、僕だってよくあります」。と言うのは、『どならない子育て』の著者、伊藤徳馬さん。プライベートでは2児の父だ。実際に効果を感じたプログラムを本にまとめる伊藤さんは茅ヶ崎市役所で、子育て相談や児童虐待のとりまとめをしている公務員。その関係で、「子どもへの伝え方、ほめ方、叱り方」などを身につけていくプログラム(以下、『どならない子育て練習法』)と、出会った。 伊藤さん自身、「そんなので子育てが楽になるなら、誰も苦労しないよ」と当初は思ったそう。けれども、長女(当時2歳半)を叱る際に試したところ、いつもは「聞こえない大作戦&大暴れ」なのに、素直に謝り、指示に従うのを見て驚いた。そして、「これは子育て講座として使ったらいいじゃん!」と思いつき、周囲の理解を得て、『怒鳴らない子育て練習講座(略称「そだれん」)』を市役所で事業化。現在は、講座のトレーナーとして活躍中だ。どなる頻度を「10」→「6」にさて、今回の特集では、どなる頻度を「10」→「6」にするのが目標だ。つまり、たとえばこれまでは10回中10回どなっていたのを、6回に減らすということ。なぜなら、伊藤さんの講座を受けた方々に書いてもらったアンケートの結果を見ると、「受講前のどなる頻度を10とすると、受講後の頻度はいくつですか?」という質問の回答は、平均で6前後だからだ。そう聞くと、「6も、まだ残っているの?」と思う人がいるかもしれない。でも、大事なのは、「4減っていること」。子どもを何度もどなる時、親の怒りや負担感は、どなる回数に対して正比例ではなく、加速度的に増えていく。なので、どなる頻度を4減らしただけで、負担感は劇的に減る。だから、4減るだけでいいのだ(もちろん、もっと減れば、それはそれでハッピーだ)。「どなる頻度」を減らすには練習が効果的伊藤さんの講座の中では、DVDの映像が映るテレビや、子ども役のトレーナーに向かって、何度も練習して、具体的な対応方法を身に着ける。頭で知識として理解するだけでは、実践はなかなかできないからだ。「子育て支援の現場でも、プロたちが仕事として研修を受けて、『これはいい! なるほど!』と思ったのだけど、実践はしないまま終わるということはよくあります。」(伊藤さん)では、実践につなげるために必要なものとは、何か? それが「練習」なのだ。練習して体で覚えることが大切というのが「どならない子育て練習法」の考え方だ。今回はネット上に掲載されるコンテンツなので、伊藤さんと向かい合っての練習はできない。よって、本特集では、「練習」=「イメージトレーニング」でいくことにする。次回は、いよいよ実践編! といきたいところだが、ちょっと待って!『どならない子育て練習法』の根底に流れる基本的な考え方を紹介しよう。(楢戸ひかる)「どならない子育てについて、もっと、知りたい!」と思った人は◇つい子どもにキレて自己嫌悪…そんな私にサヨナラ!NHKあさイチ、朝日新聞、読売新聞などで話題! 人気のあの講座が本になりました。◇ どならない子育て (著者:伊藤徳馬/ディスカヴァー・トゥエンティワン) 定価:1,300円(税別)
2015年10月28日両手に男児
PUKUTY(プクティ)只今育児奮闘中!
猫の手貸して~育児絵日記~