産後のひどい抜け毛にショック⋯夫の一言に救われた体験談
そう思ったらあんなに気になっていたことが嘘のように気にならなくなり、むしろちょっと誇らしい気持ちにさえなったのです。私の心に寄り添った言葉が、気持ちをわかってもらえた感じがしてすごくうれしい、と夫に伝えました。
私にとって、抜け毛は思いのほかショックな体験でした。一時的とはいえ見た目でも気になりますし、落ちた抜け毛を見るのも嫌でした。ちょっとした言葉にも敏感になっていて、特に身近にいる夫からの言葉は心に深く響きます。自分が気になっていることを「気にならない」と言われてもまったくうれしくなく、嫌な気持ちになったのです。反対に、これまでの事実や頑張りをほめてもらうと心が和らいだので、きっと自分の気持ちに共感してほしかったんだと思います。夫には、アドバイスや推測ではなく今の気持ちに共感して認めてほしい、ということがわかってもらえてよかったです。
著者:山下 ひいこ
一児の母。看護師・鍼灸師の資格を持ち、逆子治療やマタニティケアなどを行っている。自身の経験を生かし、不妊や妊娠・育児に関する体験談を中心に執筆活動を行う。