【医師監修】妊婦さんは「馬刺し」NG!母子感染のリスクとは
このため、感染の恐れがある馬刺しなどの生肉を調理する際には、使用する器具をほかの食材と分けて使用し、できるだけ頻繁に洗うようにするなどして感染予防に努めるようにしましょう。
まとめ
妊婦さんの栄養摂取に役立つ馬刺しですが、生肉はトキソプラズマやリステリア菌などおなかの赤ちゃんに悪影響を及ぼすリスクを持っています。赤ちゃんの口に直接入るわけではなくても、おなかにいる赤ちゃんは成長するための栄養をお母さんが食べた食べ物などから摂取するため、十分な注意を持つことが必要です。馬刺しを食べるときには、調理法などに細心の注意を持つようにしましょう。
■参考
・「トキソプラズマ妊娠管理マニュアル」(2018年10月1日(第 3 版))東京大学医学部産科婦人科学教室サイトメガロウイルス、トキソプラズマ等、母子感染の予防と診療に関する研究班
・「トキソプラズマ症とは」国立感染症研究所
・「リステリア・モノサイトゲネス感染症とは」国立感染症研究所
・「リステリアによる食中毒」厚生労働省
・「トキソプラズマ、よくある質問編先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会「トーチの会」
・「食品安全関係情報ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、トキソプラズマ症予防に関する消費者向けリーフレットを公表」食品安全委員会
・「これからママになるあなたへ」厚生労働省
監修者:医師 おおたレディースクリニック院長 太田 篤之 先生
順天堂大学卒後、派遣病院勤務を経て、平成22年より順天堂静岡病院周産期センター准教授就任。退職後、平成24年8月より祖父の代から続いている「おおたレディースクリニック」院長に就任し現在に至る。