うんちがどうなったら便秘?おすすめ対処法は【3児ママ小児科医の育児】
こんにちは、東京衛生病院小児科の保田典子です。私生活では7歳、5歳、3歳の子育て中です。小児科の外来では1年を通して便秘のご相談があります。排便って、意外にも、赤ちゃんの生活の質や元気度に関わってくる子育ての大事なポイントのひとつなんです。便秘の目安、対処法などについてお話します。
「便秘」ってどんな状態?
国際的な診断基準によると、
4歳未満の小児では、以下の項目の少なくとも2つが1カ月以上あること
1.1週間に2回以下の排便
2.トイレでの排便を習得した後、少なくとも週に1回の便失禁
3.過度の便の貯留の既往
4.痛みを伴う、あるいは硬い便通の既往
5.直腸に大きな便塊の存在
6.トイレが詰まるくらい大きな便の既往
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随伴症状として、易刺激性(いしげきせい/些細なことで不機嫌になる)、食欲低下、早期満腹感などがある。大きな便の排便後、随伴症状はすぐに消失する。
乳児では、排便が週2回以下、あるいは硬くて痛みを伴う排便で、かつ診断基準の少なくとも1つがある場合、便秘だとみなされる。
……とあります。
1日1回出るのが理想なのですが、週に1回でも快便の子もいれば、2日出ないとうんちが硬くなってしまって、出すときに苦しんでしまう子もいます。そんな子や、硬いうんちでおしりが切れちゃう子などは、早めに対処した方がいいでしょう。
本人が出るときに苦しくならなけらば、数日に1回でもOKです。ただ、少し便秘程度でそのまま体調が順調ならいいのですが、何か他の体調不良がきっかけで腹痛になったり、嘔吐が止まらなかったりすることもあります。便秘って、個人個人で結構差があり、見極めが難しい病気なのです。
どうなったら対処したほうがいい?
まずは、3日うんちが出なかったら、下の便秘対処法を試してみてください。
その時に、「うんちが硬くなっている」「出すときに苦しそう」などあれば、見守る期間をもっと短くしてみましょう。
逆に、「綿棒で出なかったけど、数日後スルッと出た」という子は、4日様子をみてみる、というのも良いかと思います。
うんちがちゃんと出ていると思っていても、少しずつ溜まっていた、ということもあるので、お子さんの排便状況だけではなく、お腹の張り具合や食欲の状態も見てあげてくださいね。