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歩けないほどつらい恥骨痛はお産が近づいているサイン?【助産師に相談】

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歩けないほどつらい恥骨痛はお産が近づいているサイン?【助産師に相談】


 

「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は妊娠中の恥骨痛に関するご相談です。

 

Q.妊娠37週ごろから恥骨痛があり、歩けないほど痛い日もあります


妊娠37週ごろから恥骨痛が気になりだし、夜中になると歩けないほど痛い日もあります。朝、昼は夜よりはましですが夜中だけ痛みが増すのは普通のことでしょうか? 
おなかの張りが強いときにも痛みがあります。お産が近かったりもするのでしょうか?

 

高塚あきこ助産師からの回答


臨月になりますと、体がお産の準備を始めます。恥骨も徐々に開き始めて、赤ちゃんが通りやすくなってきます。夜中は、日中に比べて体を動かしている状態が少なくなりますので、体を動かし始める際に痛みを感じたり、少し体が動き始めるまでに痛みを強く感じることがあります。ですが、お産のために体が準備をしている証拠ですので、ご心配ないかと思います。
なかなか立ち上がったり、歩いたりするのもおつらいことがあるかと思いますが、ゆっくり動いていただいたり、骨盤ベルトなどで補助していただくなど、お試しになってみてくださいね。

 

※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー

※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください

 

恥骨痛の原因


恥骨は骨盤の一部で、下腹部にある大きな骨です。左右に2つに分かれていて、真ん中にある軟骨と靭帯でしっかりと結合されています。

 

妊娠すると、出産の準備としてリラキシンというホルモンが分泌され、分娩のときに骨盤を緩めて赤ちゃんが産道を通りやすくなるようにします。リラキシンは関節や靭帯を緩く柔軟にする作用があり、リラキシンによって骨盤を支える靭帯や恥骨の結合部分が緩くなることで、動くたびに恥骨が開いて痛むと考えられています。

 

そして、妊娠週数が進むにつれてリラキシンの分泌量が増え、妊娠後期にはおなかの中の赤ちゃんがどんどんと大きくなって頭も下がってくるので、恥骨が圧迫され、強い痛みとなってしまうことがあります。 

恥骨痛は、人によってさまざまです。はじめは痛みというよりズンとした重みを感じたり、突然ズキズキと刺すような痛みがある人もいます。
おなかが大きくなってくると、歩いたり寝返りをうつなど、日常生活のなかで痛みを感じるようになり、寝ている状態から体を起こしたり足を上げたりするときに痛みが強くなることがあります。

気になるのが恥骨痛による影響ですが、赤ちゃんへの直接的な影響は特にありません。

 

妊娠中の恥骨痛を軽減する方法


恥骨痛がある場合には、骨盤ベルトを使用することで、痛みを軽減できることがあります。ただし骨盤ベルトは、正しい位置に装着しないと痛みの軽減を図ることができないので、装着方法をきちんと確認するようにしましょう。また、最近では恥骨痛を改善させる妊娠中の体操などの動画がネット上で紹介されているので参考にするのもよいでしょう。

 

睡眠中の恥骨痛に対しては横向きに寝て、足の間に大きめのクッションを挟むと恥骨に負担がかかりにくくなるので楽になります。寝返りをするときには一気に態勢を変えるのではなく、痛みが起きないよう少しずつ体を動かすようにしましょう。

 

恥骨痛がひどく日常生活に支障をきたすような場合は、痛みを軽減するために、市販の鎮痛剤や湿布などを使用するのは控え、かかりつけ医に相談しましょう。


 

※参考:基礎知識(妊娠中)「妊婦さんのつらい恥骨痛! 痛みの原因と対処法とは?」【監修者:医師 川島 正久 先生産婦人科 | あんずクリニック産婦人科院長】

 

 

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