不妊の原因は男性にも… 妊活のために男性ができること・注意したいこと
男性の薄毛の原因の1つとして、男性ホルモンの影響が挙げられます。男性用育毛剤に含まれている「フィナステリド」という成分には、薄毛の原因となる男性ホルモンを押さえる働きがあるのです。しかし、睾丸では男性ホルモンと同時に精子も作っています。つまり、男性ホルモンを作る働きが鈍ることで、精子を作る働きも鈍ってしまうのです。結果的に精子の量が減ってしまい、妊活に影響が出るケースがあります。医師から薬を処方してもらうときはもちろん、市販の薬を購入するときも気を付けなければいけません。
妊活のためにサプリや食事などでとりたい栄養素は?
脂質や糖質の多い食生活ばかりを送っていては、栄養バランスが崩れて精子の量や質に悪影響を与えます。ビタミンやたんぱく質なども含めたバランスの良い食生活を心がけましょう。
妊活のために男性が食事やサプリで摂取しておきたい栄養素としては「オメガ3脂肪酸」が挙げられます。オメガ3脂肪酸はナッツや魚類に多く含まれ、良い精子を作るために効率良く働いてくれる栄養素です。また、海苔やわかめといった海藻類に多く含まれる「葉酸」は精子のDNAが損傷することを防いでくれる効果が期待できます。
そのほかにも、精子数の増加に役立つ「亜鉛」は貝類や牛肉からたくさん摂取することが可能です。具体的な料理名でいうと魚介類やナッツ、チーズなどがふんだんに使われる「地中海料理」は男性不妊に効果的だと言えます。魚介類を摂取することでオメガ3脂肪酸と葉酸、亜鉛のすべてを効率よく吸収できるので、普段は肉好きだという男性も妊活中は魚介類を中心とした食生活を送ってみましょう。ただし、共働き世帯など、日常生活で忙しい夫婦の場合は毎日手のかかる魚介類料理を作るのも大変です。そのようなときは、無理せずサプリで不足した栄養素を補うようにすると良いでしょう。
一方、精子量が減る食事として妊活中は敬遠しておいたほうが良い食事は、高脂肪の肉類やお菓子、加糖飲料が挙げられます。これらの食事をたくさん食べてしまうと、精子量の減少や活動効率の悪化といった妊活にとっては悪影響を与える可能性があるので、食べ過ぎには気を付けましょう。ただし、あまり我慢しすぎてストレスが溜まってしまうと、精子数や質に悪影響を与えるかもしれません。どうしても我慢できなかったときは無理せず食べて、足りない栄養素をサプリで補う方法を取り入れるのも方法の1つです。