子育て情報『排水溝を見てはため息…。産後の抜け毛はなぜ起きる?対処法は?』

排水溝を見てはため息…。産後の抜け毛はなぜ起きる?対処法は?

※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー

※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください

産後の抜け毛はなぜ起こる?

髪の毛には、もともと「成長期」「退行期」「休止期」という3つのヘアサイクルのステージがあります。成長期は、髪の毛の根元にある毛母細胞での細胞分裂が活発で、髪の毛がどんどん作られる状態です。しかし、永遠に髪の毛が作られ続けるわけではなく、いったん髪の毛を作り出す作業を休む休止期があります。成長期から休止期に至るまでの間は退行期と呼ばれ、細胞分裂の勢いが衰えて髪の毛が成長しなくなる時期です。

通常は成長期が2~6年続き、その後2週間程度の退行期を経て休止期に至り、3~4カ月休止した後はまた成長期に入ります。それぞれの毛穴が健康にヘアサイクルを繰り返していれば、髪の毛の量は一定量を保っていることが可能です。しかし、妊娠・出産の際に変化するホルモンの影響でヘアサイクルは乱れます。

女性は、妊娠していない状態のとき、月経周期に応じて「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つのホルモンが周期的に増減します。
妊娠するとどちらのホルモンも分泌量が増えるため、髪が伸びやすく、しかも抜けにくくなるのです。一方で、出産が終わるとこれらのホルモンが急激に減少し、特に髪の毛に重要なエストロゲンが減少することにより、今度は多くの髪が一気に退行期や休止期に移ることで抜け毛が増えます。妊娠期間中に本来抜けるべきであった髪が、一度に抜けてしまうのです。

また、出産後は生活環境が変わり、育児も大変です。睡眠不足に悩まされることも多く、自律神経も乱れやすくなります。慣れない育児でストレスを抱えてしまうこともあるでしょう。ストレスや疲労が蓄積すると血液の循環が悪くなり、間接的に髪の毛の発育を妨げることになります。直接抜け毛に作用するような原因ではなくても、生活面での心身の乱れが髪の成長に影響を及ぼすなど、産後の抜け毛は複合的な原因が考えられます。


抜け毛がひどい場合、どこに相談すべき?

さまざまな対策を施しても抜け毛がひどい場合、まずはかかりつけの産婦人科医に相談してみましょう。特に、ほかの原因がなく抜け毛の量が妊娠・出産にともなって起こる抜け毛として通常の範囲内ならば、特別な対策は必要ないこともあります。

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